5月27日(金)、昨日26日のキリスト昇天祭(Ascension)で飛び石連休となった今週末、フランス国内の観光地はどこもコロナ禍以前の賑わいを取り戻しています。フランスの小規模宿泊施設、民宿などを扱うジット・ドゥ・フランス(Gîtes de France)は、フランス全土にある加盟ホテルが平均して88%埋まっていると発表しました。特に人気のキャンプ場は軒並み満杯となっています。
【ポストコロナ】5月の連休、田舎のホテル稼働率88%の過去最高
ジット・ドゥ・フランスのソランジュ・エスキュール(Solange Escure)氏によると、5月の連休に稼働率が88%となるのは「記録的」なことなようです。
しかも、直前予約が多かったコロナ禍以前と違うのは、「予約時期が早まった」ことで、すでに昨年の秋頃から今年の5月の予約が入り始めていました。
キャンプ場に行楽客殺到、どこも「満杯」
キャンプ場は特に人気で、7月、8月の夏休みを待たずしてこの連休は自然を求めて訪れる客で満杯になっています。
南仏コート・ダジュールのアンティーブのキャンプ場ピローヌ(Pylône)では、近年特に人気のトレーラーハウス(フランス語でモビロームmobile-home)を22戸が満室になっています。
25日から次々と客が訪れ、オーナー自ら清掃に当たるなどスタッフもフル稼働しています。
フランス南東部、サヴォア地方(Savoie)エギュイエット湖(lac d’Aiguebelette)のキャンプ場も25日から満室となっています。オーナー曰く、行楽客がキャンプ場に殺到する理由は「非日常」を味わえるからです。
https://youtu.be/JIce0mpecKg
夏休み、すでに60%予約済み
夏休みの予約も例年以上に埋まってきています。
ジット・ドゥ・フランスによると、特に人気があるのは、ブルターニュ地方(Bretagne)ノルマンディー地方(Normandie)、南西フランス、 プロヴァンス=アルプ=コート・ダジュール地方(Provence-Alpes-Côte d’Azur)ですが、フランスの至る所で予約が増えています。
南西フランス、ピレネー=オリエンタル(Pyrénées-Orientales)地方の海岸沿いでは、今週末満室のホテルが相次いでいます。
コロナ禍での「損」を回復
フランスの本格的な行楽のハイシーズンは6月10日ごろから始まり、夏休みにピークをむかえますが、天気が良く気温の高いこの地方では10月中旬ぐらいまで満室状態が続くことが期待されています。
田舎の小さなホテルや民宿が加盟するジット・ドゥ・フランスでは、すでに2021年の夏休みにはコロナ禍前2019年の稼働率を30%超えています。
今年の夏も昨年と同じくらいの予約が見込まれており、エスキュール氏は「すでにコロナ禍の2年間での損をとりもどした」と話しています。
執筆:マダム・カトウ