仏ワクチン接種対象年齢を50歳以上に 感染者数減少で病床逼迫改善に光

2021.05.07

仏ワクチン接種50歳以上に対象を拡大

5月7日(金)、マクロン大統領は、ワクチン接種対象年齢を当初の予定より5日早い5月10日より、現在の55歳以上から50歳以上に引き下げると発表しました。また、対象年齢外でも前日に残ったワクチンがあれば、翌日に空いている予約枠で接種を受けられるとし、年齢制限の壁を撤廃しました。

 

予定を5日前倒し、5月10日より50歳以上の接種

現在まで55歳以上が対象だったワクチン接種の年齢制限は50歳以上に引き下げられ、新たに50〜54歳の一般接種が開始されます。

予約は本日より医師診察予約サイト「ドクトリブ」(Doctolib)で開始と発表されていますが、現時点(7日午前)では、パリ市内で予約できる日程はありません。予約枠はワクチンの供給に合わせて随時オープンされます。

フランスでは54歳以下にはファイザー社、モデルナ社のワクチンのみが接種されます。それぞれマイナス75度、マイナス20度と超低温での保存が必要なため、アストラゼネカ社のワクチンと違い開業医での接種ができません。

そのため、設備が整っている医療ラボや接種センター、病院でのみ接種が可能ですが、こういったセンターの予約はすぐに埋まり、予約可能な日はフランスで不人気のアストラゼネカ社のワクチン接種のみというのが現状です。

よって、今後ワクチンの更なる迅速な供給が必要になります。

 

前日に余ったワクチン、12日より全ての成人に解放

大統領はまた、前日に余ったワクチンは「翌日年齢制限なしで接種を行ってもいい」と、対象年齢外の成人への接種を可能にしました。

ワクチンは開封後48時間以内に使用しなくてはなりませんが、予約した人が当日来れなかったなどの理由で1日の終わりに余ってしまうことがあります。その分を翌日の予約枠に追加することで「ラストミニッツ」で予約し接種出来るようになります。

今回の大統領の決定には、本来6月以降に予定されていた全ての人へのワクチン接種を早めるため、また、ワクチンを一人分たりとも無駄にせず、より早くより多くの人に接種を行い、ロックダウン解除を是が非でも予定通り進める意図があります。

 

コロナパスポートの影響か?夏に海外にバカンスに行きたい若者、接種に意欲

ワクチン接種を敬遠する層が根強いフランスで、若年層にいち早く接種しようとする人が増えています。

今年の夏休みに海外旅行や海外への帰省を目指す若者の一部が、優先接種対象である「重症化リスクがある疾病を持っている」と偽って予約し、センターで接種を受けることに成功した人たちがいます。

世界各国で入国管理や大きなイベントへの参加にワクチン接種を証明する「コロナパスポート」の導入や検討が進んでいることがこういった若者の接種動機になっているようです。

今回のキャンセル枠の接種年齢制限撤廃により、こういった若者たちも「正当」に接種を受けることができるでしょう。

 

1日60万回ワクチン接種、全成人の25%超、病床逼迫に「光」

フランス全国の入院患者は昨日の時点で26,985人(前日27,685人)、1日の感染者は過去1週間平均で19,386人と第三波のピークの4万人から激減し2万人を割っています。病床逼迫の状況はまだ続くものの減少傾向に転じ、医療現場に明るい兆しが見え始めました。

過去24時間の死者は229人で、フランスにおける累計死者数は105,850人となっています。

ワクチン接種のスピードも上がっており、昨日オリヴィエ・ヴェラン(Olivier Véran)保健相は、5月5日(水)には1日で60万回の接種が行われ「これは過去最高の数字」だと発表しました。現在、フランスで少なくとも1回の接種を終えた人は1710万人に上ります。

集団免疫を得るためには成人の60%以上の接種が必要なため、さらに35%の成人への接種が必要になります。

接種状況をアップデートする「ワクチントラッカー」(Vaccin Tracker)は、現在のペースにおいてフランスの成人全員が接種を終えるのは、今年12月26日ごろと予想しています。

執筆:マダム・カトウ

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