今回は「赤ちゃん un bébé(男女共通です)」がテーマです。想像力豊かなフランス人の「赤ちゃん」を意味する愛称をご紹介しちゃいます。
いろいろな赤ちゃん
生まれたばかりの赤ちゃんに対して「まぁ〜!キャベツの小さな先っぽちゃ〜ん」と、直訳すると「?」なフレーズをしょっちゅう耳にします。フランス語では・・
un petit bout de chou キャベツの小さな端
何のこっちゃい?と思いますが、会話の流れからしてこれは赤ちゃんのことを示しています。キャベツが「誕生」のシンボルだと聞きかじったことがありますが、他にも語呂が良いとか何とか・・・・。
他には「可愛い〜!小さな海老ちゃん!」
そう、une crevette(海老)も赤ちゃんを指す愛称なんです。こちらは小さく手や足を曲げて背中をくるんと丸めた赤ちゃんの姿が、海老に似ているから、というのが理由だそうです。
まだまだあります、「ん〜こっちむいて〜ぴちゅん」 えーと、どうやら「ぴちゅん pitchoun」が赤ちゃんのようですが・・・
類義語に「ぴちゅね pitchounet」もあります。女の子なら「ぴちゅねっと pitchounette」などなど。このおかしな単語、言語学的には何らかの語源があるのでしょうが、フランス人に意味を聞いたら、「可愛い発音だから赤ちゃんって感じ♥」と答えられちゃいました。確かに、耳に心地良い可愛らしい響きですよね。
「愛称」と言えば、恋人を指す言葉にも色々ありますね。
mon amour,mon trésor
ma chérie(mon chéri)ma belle…
これらは理解出来ますが、ma puce →小さくて可愛いそうな。(蚤だよ?え〜)まぁ「ま ぴゅす」って音は確かに可愛らしいですね。
最後に、私はあんまり使いたくない「赤ちゃん」を指す言葉。それは
un asticot「アスティコちゃ〜ん」
音は可愛いですが、実はこれ、「ウジ虫」って意味なんです!きゃー!!!もそもそ動く小さな「可愛い」生き物という意味で使われているのは分かるのですが、だからって「ウジ虫」をチョイスって・・・私はウジ虫、台所のG並みに大嫌いなのですが・・・フランス人にとっては大して嫌悪の対象ではないようです。
あとがき
色々な愛称を紹介しましたが、本当にまあフランス人は想像力豊かですね。
執筆 Yasko