先日、フランス人の友人とレストランで食事をしました。
そのときに、メニューを見ながら友人が言ったフレーズがこれ。
Le ravioli de homard est le plat signature de ce restaurant !
(オマール海老のラヴィオリはこの店の看板料理だ!)
この中の ” le plat signature(=看板料理)” という言葉がとても印象に残りました。自分でも意識せずに使っていたのですが、そういえば “plat” も “signature” も、両方とも名詞ですよね。しかも、女性名詞 “signature” には冠詞がついていないのです!
そこで、覚えておくと便利な「形容詞化する名詞」の例をいくつかご紹介しましょう。
以外に多い「形容詞化する名詞」
大学院で冠詞を研究した身としてはなんともむず痒い例ですが、このように「形容詞化する名詞」はけっこうあります。・・・・・・厄介ですか? いいえ、これは覚えておくとお得なんです!
なぜなら形容詞として使われる名詞は、修飾する名詞の性と数に一致させる必要がなく、名詞の後ろに無冠詞でポンと置くだけで使えるから。
例えばレストランで
les frites maison (自家製フライドポテト)
よく目にする表現です。” 名詞 + maison “ で「自家製の・手作りの◯◯◯」を意味するので、知っておくと非常に便利です。
ちなみにフライドポテトといえば、フランス人は大好き!大量に食べますから、レストランでは冷凍ものを使うケースが増えてきています。そんな中、メニューに ” les frites maison ” と書いてあると、フランス人は皆、「おお、ここは手作りにこだわる本格的なお店だ!」と感心するわけです。
今や自家製フライドポテトは偉大な存在(⁈)といえますね。
日常的によく使われる表現
un cadeau surprise (サプライズプレゼント)
” 名詞 + surprise “ で「サプライズ◯◯◯」となります。
いろんな場面で使えそうですね。こちらもぜひ覚えておきましょう!
まとめ
このように「形容詞化する名詞」は身近にたくさん潜んでいます。
名詞の後ろにくる単語に目を凝らしてみてくださいね。すべて形容詞だと思っていたら、実は名詞もけっこうあった!という発見があるはずです。
執筆:アンサンブルアンフランセ講師 Miwa