ときどき耳にするフランス語の慣用句「セラヴィ」。フランス語であることは知っていても、具体的にどういう意味なのかは知らないという方も多くいらっしゃることと思います。今回は「セラヴィ」の意味について詳しくご紹介します。
「それが人生。」
セラヴィはフランス語でC’est la vie.と書きます。
したがってカタカナ表記する際は、本来「セ ラ ヴィ」と離して表記をするべきですね。C’est la vie.を直訳すれば「それが人生。」ですが、そう言われてもいまいちピンとこないかもしれません。フランス人はどんなときにC’est la vie.と言うのでしょうか。
ポジティブなシチュエーションで使うC’est la vie.
とても良いことあったときにC’est la vie!と言うことがあります。「人生ってすばらしい!」「これぞ人生の醍醐味!」というニュアンスで使われています。例えば、すばらしい景色の中でおいしい食事をしているときに
C’est la vie! C’est un moment de plaisir.
これぞ人生!楽しいひとときだよね。
と言った具合です。生きていてよかったというニュアンスが強く、喜びにあふれた表情でC’est la vie.を口にします。
ネガティブなシチュエーションで使うC’est la vie.
思いがけない不幸がふりかかってきたとき、事故にあってしまったとき、失敗してしまったときなど、嬉しくないことがあったときの状況説明の最後にC’est la vie.と言うことがよくあります。また、嫌なことに遭遇した人に対する励ましとしてC’est la vie.と声をかけることもあります。
「長い人生、そういうこともあるよね。」「人生は山あり谷あり、たまには嫌なこともあるよね。」「仕方ない。」というニュアンスと解釈すればわかりやすいでしょうか。
Je dois annuler mon voyage à cause du confinement. C’est la vie.
私は外出規制のせいで旅行をキャンセルしなくてはなりません。ま、仕方ないよね。
J’ai perdu mon portefeuille.
お財布をなくしちゃったんだ。
C’est la vie. Ça arrive.
人生、そういういこともあるよ。
このような状況で使う場合は、悲しい表情で C’est la vie.と言います。
まとめ
「セラヴィ」の意味をおわかりいただけましたでしょうか?
最高なときにも最悪なときにも使われる、まさに人生を語るとも言える慣用句C’est la vie.は、哲学の国フランスならではの慣用句かもしれませんね。
執筆者:YUBO