Tu es marié(e)?(あなたは結婚していますか?)
…突然このような質問をお許しください!
日本では、もし彼や彼女がいても「結婚」をしていなければ、この質問に対して「結婚していません。独身です」と答えてしまうこと、ありますよね?
フランス語で「独身です」は Je suis célibataire. だと学びます。でも恋人のいる人がこう答えると「彼/彼女がいるのに célibataire 独身って言うのは変だよ!」とフランス人に驚かれてしまうことがあります。
それではどのように答えれば良いのでしょうか?
Célibataireの本当の意味は…
実は Je suis célibataire. は、結婚はもちろんお付き合いしている人やパートナーもいませんという「シングルです」の意味。フランスでは彼や彼女がいる場合、もう独身 célibataire とは言わないのです。
だから、彼はいるけれど結婚はまだまだ先!という人は先ほどの質問に対し、
Non, je ne suis pas marié(e). Mais j’ai mon petit ami / ma petite amie.
(いいえ、結婚していません。でも彼/彼女はいます)
と答えるのがスマートなのだそう。
フランス人は言葉でしっかりと説明することを好むと言われています。仲良くなった相手と恋愛の話をする際も、自分のパートナーについて適切に伝えることができ、かつ相手の話も正しく理解できた方が良いですよね。
ということで、パートナーとの関係を表現する基本的な言葉をおさらいしてみましょう。
パートナーとの関係を表現する言葉
「付き合っている彼/彼女がいます」
・J’ai un petit ami / une petite amie.
・J’ai un copain / une copine.
・Je suis en couple.(お付き合いしている人がいます=フォーマルな表現)
第三者に紹介する時は…
・C’est mon petit ami / ma petite amie.
・C’est mon petit copain / ma petite copine.
・C’est mon copain / ma copine.
(こちらが私の彼/彼女です)
逆に「ただのお友達」だと紹介したいときは、
・C’est un ami / une amie.
C’estを使うのは、そばにいる人を「紹介する」シチュエーションの時です。
それからsortir(外出する)を使う、こんな表現も。
・Je sors avec Taro!(タローとお出かけするの=私タローと付き合ってるの!)
もっと仲が深まると…
・J’habite avec mon petit ami / ma petite amie.(彼/彼女と一緒に住んでいます)
・Je vis en concubinage.(フォーマルな表現)
一緒に住んでいるとなると、友人はこう聞いてくるでしょう!
・Ah! C’est ton fiancé / ta fiancée ?(フィアンセってこと?)
Oui, c’est mon fiancé / ma fiancée.(そう、婚約しているの!)
婚約ではなく、PACS(パックス=民事連帯契約)の場合は…
・Je suis pacsé(e).(PACSの関係を結んでいます)
PACSを結んでいるカップルが非常に多いフランスでは、この表現はごく普通に使われます。
(PACSについては、こちらの記事「結婚・PACS・事実婚…フランスのカップルの自由なかたち」もぜひお読みください)
そしていよいよ…「結婚しています!」
Je suis marié(e).(私は結婚しています)
日本ではこの段階で初めて、文句なしに「独身」じゃなくなりますよね。
こうして見てみると、フランス語において「独身です」は非常に限定された言葉であると同時に、パートナーの関係についてさまざまな表現があることがわかります。
本当に「独身」の場合には!
最初にお伝えしたように Je suis célibataire は「シングルです」という意味なので、場合によっては「今恋人がいないから遊びに誘って!」と受け取られることも。
あなたが素敵な男性と出会ってデートに行きたい時には Je suis célibataire と答え、さらにOn va sortir!(デートに行こうよ♪)と誘ってみるのもありですよね。
日本でもフランスでも盛り上がる、パートナーに関する話題。相手への配慮も忘れずに、正しい言い回しや表現で会話をより楽しみましょう!
執筆 YONNE