“Mode”な日本語 〜ファッション用語としてフランス語になった日本語

2019.07.11
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奇抜な髪型の着物女性

前回記事『あなたはファッション? ~Vous êtes fashion ? フランス語でも使われる英語』では、流行の波に乗ってフランス語に流入した英語を取り上げましたが、実は日本語がそのままフランス語の中で使われている単語もあるんです。今回は、フランス語のファッション用語として使われている日本語をご紹介します。

 

エスニック調の流れを受けて

モードの世界ではどんどんと新しいスタイルが生まれ、提案され、同時にそのスタイルを表す単語や表現も生まれています。この数シーズン続いたエスニックスタイルの流行によって、日本語の単語もフランス語のファッション用語に取り入れられることになりました。

Kimono (男性名詞)

本来「着物」と日本語で呼ばれているもの以外にも、浴衣や袴、柔道着などの胴着類も含めて “kimono” と、以前からフランス語では呼ばれていました。日本の伝統的な衣服全般を指す一般的な名詞として扱われていたんですね。
ところがエスニックスタイルの流行の中で、ファッショニスタに必須のアイテム “kimono” が生まれました。主に花などの繊細なモチーフをあしらった滑らかな素材を使い、ワイドな袖と開いた前身頃で、流れるようなシルエットが特徴の羽織もの。丈の短いものから長いものまであり、気軽にさっそうと羽織るジャケット代わりに着られています。デニムやパンツと合わせて、カジュアルに着こなすフランス女性が多いようです。

Obi (男性名詞)

“Obi” といっても、着物の上にぐるぐると巻いて固くしばる日本の「帯」とは少し違います。一般的には “ceinture obi” と呼ばれ( “obi” そのものは男性名詞として使われていますが、女性名詞 “ceinture” とくっついた複合名詞 “ceinture obi” は女性名詞扱い)、両端を体の前で結ぶようになっている幅広のベルトの一種です。普通のベルトのようにボトムスのループに通すのではなく、服の上からウエストをマークするようにジャストウエストで巻きます。ゆったりとしたトップスやワンピースのシルエットを引き締める効果があり、おしゃれに敏感なフランス女性の間で評判になりました。

Origami (男性名詞)

フランスの有名ブランド “LONGCHAMP” のカバン “Le Pliage” が、日本の折り紙から着想を得て生まれたことは、皆さんもご存知かもしれません。このように折り紙は、実に海外の多くのデザイナーや服飾関係者にインスピレーションを与えているようです。”origami” は服飾のプリーツ技術のことで、決まった型はありません。いくつものプリーツが重なる複雑な折のことをいいます。折り紙のように見事に折られた布が、装飾的なモチーフを作り出します。”kimono” や “obi” のように一般に浸透していませんが、”origami” はファッション通や業界人には知られています。

 

まとめ

流行のスタイルとともに、ファッション用語としてフランス語に流入した日本語をご紹介しました。日本の伝統的なものが海外で新しいファッションに生まれ変わる。日本文化がフランスでも受け入れられ、さらに形を変えて浸透しています。それと同時に日本語も受け入れられて、フランス語に取り入れられています。なんだか日本人として誇らしく感じられますよね。次はどんな流行が生まれるのか楽しみですね。

執筆:Anne

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