新型コロナウイルス:仏政府、武漢滞在中のフランス人に帰国便を用意

2020.01.28

コロナウィルス マスク

1月25日(日)、中国・武漢で新型コロナウイルスの感染者が増加していることを受け、現在厳戒態勢が敷かれていますが、仏政府はまだこの地域に残っているフランス人に対し帰国便を用意することを発表しました。

 

今週半ば、希望者に対して直行便を提供

25日夜に行われた記者会見でのアニエス・ビュザン(Agnès Buzyn)連帯・保健大臣(Ministre des Solidarités et de la Santé)の説明によると、今週半ばにフランスへの直行便が希望者に対して用意されるとのことです。

本国領土内での感染の拡大を防ぐため、帰国者は医療機関にて14日間保護され診察を受けることになっています。今回の措置の対象となる人の数に関しては目下調査中です。ビュザン大臣によると、その数は数十人から数百人に上ると見られています。

フランスでの感染者の数は

フランスではこれまでに4名の感染が確認されていますが、当局の発表によると、新たに6名の感染が疑われると発覚したため、6名に対して実施している検査の結果が出るのを待っています。

当局はウイルスに接触したことが確認されている人には自宅で待機し、発熱や咳、呼吸障害などの症状が現れたときに備えるよう要請しています。

 

”マスクは効果なし”

現在イル=ド=フランス地域圏(Île-de-France)では、多くの人々が感染を防ごうとして薬局でマスクを購入したことにより在庫切れの状態になっていますが、ビュザン大臣によると、薬局で手に入るような紙のマスクでは感染を防ぐことはできないとのことです。ただし、すでに感染した人がマスクを着けると、病院内で他の人に感染するのを防ぐことができるといいます。

日本での感染者も出ているので、咳や発熱などの症状のある人に近づかない、人混みの多い場所に行かないなどの対策を行い、感染の予防に努めましょう。

執筆 Shunsuke

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