フランス 青年もワクチン接種可能に 夏休み中もワクチン接種へ体制拡大

2021.06.03
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ワクチン 接種

6月2日(水)、マクロン大統領は、12歳から18歳までの青年に対するワクチン接種を開始すると表明しました。

 

6月15日から予約開始へ

フランスでは現在、19歳以上の成人の約50%が少なくとも1回目のワクチン接種を終了しました。しかしフランス南西部での感染拡大など、油断できない状況が続きます。政府は青年にも接種対象を拡大することで、より迅速に感染拡大の収束につなげたい意向です。

マクロン大統領の発言の直後、オリヴィエ・ヴェラン(Olivier Véran)保健相は、民間テレビ局TF1で詳細を説明しました。12歳から18歳までの青年は、保護者の同意を条件として、希望者のみワクチンを接種することができます。予約開始は6月15日で、ワクチンはファイザー製を予定しています。

なお、接種を受けた生徒も、受けていない生徒も従来通り、学校へ通うことができます。

従来の学校生活を取り戻したい

若者の重症化リスクは、高齢者よりは高くないとフランスでも伝えられています。

ただし学校など集合にすることによる感染リスクは、外出自粛をする大人よりも高いという分析がパストゥール研究所(Institut Pasteur)から出されています。この意味でワクチン接種の拡大は、学校内だけでなく、フランス社会全体の感染リスクを下げる効果があると期待されています。

また、学校に通う生徒は現在、課外活動などを制限されている状態にあります。今回の措置によって感染リスクがさらに抑えられ、活動の幅が広がり、従来の学校生活を取り戻すことができるでしょう。

 

成人向けは予約殺到

フランスでは5月31日より、すべての50歳未満の成人がワクチンを予約できるようになりました。予約を受け付けるプラットフォーム(Doctolib)によると、これまでは持病のある50歳未満の成人が接種枠を独占していたところ、現在は一般の成人が80%から85%の枠を確保しているということです。

このプラットフォームには現在、一日あたり700万人のアクセスがあり、毎日40万件の予約が入ります。これはワクチン供給量の50倍にあたり、予定していたワクチンが確保できていないという事情も重なり、今後の接種がスムーズに進むかは不透明です。

 

夏休み中もワクチン接種を

ヴェラン保健相は、夏休み中の移動などを予想して1回目のワクチン接種会場とは異なる場所で2回目の接種を受けられる体制を整える意向です。

また、1回目と2回目の間隔を広げることも計画しています。当初は1回目の接種後、21日までに2回目を受ける体制から、現在は28日までに変更されましたが、本来ファイザー製やモデルナ製のワクチンは42日まで間隔を空けても良いとされているためです。

さらに、バカンス地での接種体制を強化するなどの措置が予定され、夏休み中のスタイルに合わせた接種ができるように準備するとのことです。

 

南西部で感染拡大

ロックダウンの段階的な解除や、ワクチン接種体制の強化など、頼もしいニュースが報じられる一方で、一部の地域では感染拡大が確認されています。南西部のジロンド県(Gironde)、シャラント県(La Charente)、シャラント=マリティーム県(Charente-Maritime)、ランド県(Landes)、ロット=エ=ガロンヌ県(Lot-et-Garonne)、そしてピレネー=アトランティック県(Pyrénées-Atlantique)です。

特に最南部のピレネー=アトランティック県では、この1週間で新規感染率が34%上昇し、再感染率も高いことが報告されています。

フランス全体での感染率は3%と、感染拡大が収まってきたかに見える現在も、地域によっては感染リスクがまだ高いままであることが分かります。

執筆 あお

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