フランス文化相、コロナ禍のイベント再開に意欲 《実験ライブ》3月にパリなどで開催 

2021.02.16
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フランス文化相 イベント再開に妥協策

2月16日(火)、コロナ感染抑止のため、劇場、コンサート会場、映画館、美術館など文化活動を行う場やイベントの開催は、昨年の11月末から禁止にされています。新規感染者数、入院者数は現在高止まりしており、人が集まる施設やイベント再開の見通しは立っていません。これを重く見た文化相ロズリン・バシュロー(Roselyne Bachelot)は、長引くコロナ禍にあっても文化活動の維持を目指し、実験的ライブを開催すると発表しました。

 

マルセイユで1000人、着席コンサート開催

発表によると、この「実験」は、衛生管理条項が決議されることを条件に、3月中旬以降にドーム(Dôme)と呼ばれるマルセイユ(Marseille)の劇場に1000人のボランティアを集め、フランス国立健康医療研究所(Inserm : Institut national de la santé et de la recherche médicale)の協力により行われます。

テスト環境は基本的には着席ですが、実際のコンサート時のように立ち上がることも可能という設定で行われます。

事前のPCR検査、陽性者も排除せず

観客はコンサートの前にPCR検査を受けますが、実際のライブや劇場などでは「無症状」の陽性者も混じっていることから、今回の実験でも事前検査での陽性者を「排除せず」に入場させます。

また、当日はマスクと除菌ジェルが配布されます。

実験終了後、参加者には再度PCR検査が行われ、コンサートやイベント参加による感染への影響を調べます。

 

パリで5,000人、《立ち見》で実験

次にパリの多目的ホール、アコーアリーナ(AccorHotels Arena)で、観客全員が立ち見という状況でテストを行います。

テストはパリ公立病院連合(AP-HP:Assistance publique-Hôpitaux de Paris)の協力の元で行われますが、当日5,000人の観客の中に「テスト要員」を入れ、コンサート終了後の感染状況などを追跡します。

 

見えないトンネルの先、イベント、コンサート再開に妥協策を

フランスの一日の平均感染者は、過去2週間で2万人を切るなど減少傾向にあり、特に昨年猛威を振るった当初の新型コロナ種は減少しています。一方、新規感染者中におけるイギリス型変異種の割合は大幅に伸び続けています。

変異種の感染拡大は新たな脅威となり、政府は人が集まる施設の再開には今まで以上に慎重になっています。

長引く休業で、イベント業界や音楽業界、映画業界は壊滅的な打撃を受けていることから、バシュロー大臣はコロナ禍でもコンサートやイベントを継続する「妥協策」を見出そうとしています。

その一環として、4月にマルセイユで欧州科学議会を開催し、欧州各国から持ち寄られた様々な実験データなどを元に議論を行い、検証をふまえてイベント業界再開への妥協案を欧州レベルで検討することにしています。

バシュロー大臣は、「今夏の着席形式でのフェスティバルの開催」に意欲を見せています。

執筆:マダム・カトウ

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