燃料の増税に反対する「黄色いベスト運動」、フランス全体で加熱

2018.11.21
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ガソリン

11月18日(日)、クリストフ・カスタネール(Christophe Castaner)内務大臣(Ministre de l’Intérieur)は、燃料費高騰に対するデモの参加者が全国で28万7700件を超えたと発表しました。

デモ参加者は揃って「黄色いベスト」(gilets jaunes)を着用しており、一連の激しい活動によってこれまでに400名を超える怪我人と1名の死亡者が出ています。

 

デモの状況

特に11月17日(土)は、全国の2034箇所で道路が閉鎖され、最大規模のデモが行われました。政府の発表では、2000回以上の集会(rassemblements)が行われ、暴動や殴り合い等が多発しています。警察による尋問や逮捕も相次ぎ、フランス人の日常生活に重大な混乱が起こっています。

黄色ベストを着用した参加者

デモの参加者は特定の政治思想を持っているわけではなく、共通の組織に属しているのでもありません。しかし皆、「黄色いベスト」(gilets jaunes)を着用しています。これはTwitterやFacebookなどのSNS(ソーシャル・ネットワーク・サービス)を通じて広まりました。

黄色ベストは、自動車が事故やパンクを起こし車外に出る時に備えて搭載が義務付けられているものです。この規定から、ベスト着用はデモ参加者の「団結」を示すシンボルとなっています。

週明けも各地で道路が閉鎖のまま

17日のデモによって全国でイベントの中止や、お店の閉鎖などが相次ぎ、景気に影響するという声もあります。週明けの19日も未だに、約350箇所の道路が閉鎖されており、通勤や通学、物流などの不便が解消されないままです。

 

デモの背景

大規模なデモの引き金は、11月14日(水)にマクロン大統領が燃料税の引き上げを発表したためでした。燃油価格(prix du carburant)の高騰を心配した市民が各地に集まり、政府の措置に対して、反対を主張しています。

しかし政府は聞く耳を持っておらず、11月17日には交通担当大臣(Ministre de la Transition écologique et solidaire, chargée des Transports)のエリザベット・ボルヌ(Élisabeth Borne)氏がディーゼルエンジンとガソリンのさらなる価格引き上げを発表しました。

こうした方針は、内政にかかる費用の肥大化、とりわけ社会保障や環境の分野に投入する予算を確保するためだと政府は説明しています。

執筆あお

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