フランス 新型コロナウイルス レベル3で全国休校、商店閉鎖、外出自粛始まる

2020.03.16

フランス 新型コロナウイルス でカフェ、レストラン閉店

3月16日(月)、フランスの新型コロナウイルス 感染者は5423人、うち重症者400人、死者123人となり、政府はフランスがレベル3に突入したと発表しました。そのため全国の学校休校に加えて3月14日(土)の深夜0時よりカフェやレストランの閉店も決定し、国民にも通勤や通院以外の外出自粛を指示しました。

 

フランス国鉄、パリ地下鉄20%減で運行

新型コロナウイルス 感染の拡大スピードを抑えるため、フランスでは本格的な外出自粛が始まりました。

すでに発表されていた学校の休校に続き、本日よりスーパーや食料品店、銀行、市役所、区役所以外の全ての商店、カフェ、レストラン、映画館、劇場、スポーツジム、美容院、人が集まる場所等も閉鎖されています。

フランス国鉄およびパリ地下鉄は、子供を預けられず出社できない人、テレワーク、外出自粛などから利用客が減り、また休校の影響で子供のいる自社職員にも勤務できない人がいることから、本日より運行本数を通常より20%減らしています。

 

日曜日は好天気で公園に多くの人出

昨日の日曜日はフランス各地で晴れの天気となり、パリ市内でも最高気温が16~17度に達する暖かい1日となりました。前日の政府の自粛要請を受け、カフェやレストランが閉まっているせいもあり、多くの人々が公園や川沿いに集まり、スポーツや散歩、ピクニックを楽しんでいました。

 

しかしながら、レベル3という非常事態にもかかわらず、フランス国民が政府の指示を軽く見ているとしか思えない行動に出ていることから、連帯・保健省保険総局局長ジェローム・サロモン(Jérôme Salomon)氏は「現在3日間で感染者が倍になるという勢いで増えており、フランス国民一人一人が感染のさらなる拡大を阻止するために、接触する人を普段の3分の1、4分の1に減らす努力をすることが重要」と強く訴えています。

人との接触を避けることで一定の効果、フランス政府《自粛徹底》を再度指示

同氏は「人との接触を制限することによる効果は、イタリアで感染者を多数出したコドーニョ(Codogno)でも実際に現れているので、今回の自粛の重要性を理解してほしい」と述べ、また「子供と公園に行ってもいいが、集まってゲームをするなど人と接触しているのでは、学校閉鎖の意味がない」と、人との距離を取ることが外出自粛の目的であり、国民が政府の指示を守る必要性を強調しました。

 

《外出禁止令》に発展する恐れは?

政府広報担当シベット・ンディアイェ(Sibeth Ndiaye)氏は、「今日明日といった近々ではないと思うが、感染拡大状況は刻々と変わっており、外出自粛が守られない場合や効果が見られない場合は出される可能性もあるだろう」と述べています。

 

エールフランス70〜90%減便

エールフランス-KLM航空は、フライトの7〜9割を今後2ヶ月間減便すると発表しました。

キャンセル対象となるのは、エールフランスはエアバスA380機、KLM航空はボーイング747機で運行されている路線です。

エールフランスは、キャンセルになったフライトの航空券、および今年の5月31日までの出発便の航空券のキャンセルは無料と案内しており、全額返金の手続きを進めています。

ちなみに、現時点でパリ発東京行きのエールフランス便は成田、羽田行きともにボーイング777機で運行となっていますが、状況は刻々と変わりますので、詳細はエールフランスKLMのホームページでご確認ください。

執筆 :マダム・カトウ

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