フランスといえばカフェ。お椀の様なカフェオレボウルは日本でも有名ですよね。しかし最近は、紅茶を楽しむフランス人が増えてきました。今回は、フランスでじわじわ来ている?お茶ブームについてレポートします。
フランスでじわじわきているお茶文化!
以前は美味しい紅茶を手に入れようと思ってもなかなか見つからず、デパートやパリに出かけた時にお茶専門店まで行って購入するという手間がかかっていました。しかし、今では地方都市でも街中にお茶専門店を見かけます。お茶を楽しむ人が増えて需要が出てきたのでしょうね。
お茶専門店は紅茶、中国茶、日本茶まで種類豊富です。店内は一昔前の薬屋さんのような雰囲気で、整然とお茶の缶が並んでいます。ティーポットなどの道具や、お抹茶のお茶碗なども売られています。
お客さんは店員さんのアドバイスを聞きながら缶の香りを試したり、配合を聞いたりとお茶の話題を楽しんでいます。100gから購入できるので数種類買っていく人も多いですし、贈り物に紅茶を選ぶ人も増えているようです。
種類豊富なお茶が楽しめる「サロン ド テ」
サロンドテ ( salon de thé ) はお茶が飲める喫茶店のことです。カフェより少し落ち着いた雰囲気で、ゆったりとお茶を楽しめるサロンドテが街中に出てきました。メニューも以前はアールグレイ、ダージリン程度の選択肢しかなかったのですが、今はお茶の種類が豊富になり緑茶が飲めるお店も増えました。
しかしフランス人にとっての緑茶とは一般的にモロッコのミントティーのことで、お砂糖をたっぷり入れて飲んでいる方も見かけます。「緑茶」とだけ明記されている場合は、日本茶の緑茶とは異なる風味のものです。お茶に力をいれているサロンドテではメニューに「日本の緑茶 玉露」と明記してあり、生産地など細かく説明を入れている親切なお店も増えてきています。
サロンドテではお茶のお供にスコーンやマフイン、カップケーキなども楽しめます。フランス人の友人はお茶を選ぶ前に茶葉の香りを確認していました。香りに敏感なフランス人らしい一面を見た気がします。
紅茶派が絶賛するメーカーはここ!
フランスにはお茶専門の有名メーカーがいくつかあり、サロンドテによってはどこのメーカーのお茶を扱っているか明記している所もあります。
中でも、日本にも支店があるマリアージュ フレール ( mariage frères ) は、パリに何店舗もある老舗のお茶専門店です。黒い缶のパッケージがシックな雰囲気で、定番のマルコ ポーロは飽きのこないロングセラー商品となっています。
マリアージュ フレールのお茶は香りのブレンドが素晴らしく、香水など香りにうるさいフランス人も大絶賛!極上のティータイムを味わえるので、ぜひおすすめです。店員さんも親切にお茶のアドバイスをしてくれますよ。
まとめ
一昔前は紅茶というとティーバックが主流でしたが、最近はきちんと葉とティーポットで提供するお店も増えました。丁寧にお茶を入れて、ほっと一息の時間を楽しむ人が増えたのかもしれませんね。
執筆YUKO