ショコラにクロワッサン、ケーキにマカロンとおいしい食べ物であふれているフランス。フランス人は毎日こんなに高カロリーのものばかり食べているの?と思うことがあります。
でも!実はフランスは体に良いことに興味津々な健康大国で、みんな野菜や果物が大好き。おやつに皮付きのリンゴを丸ごとかじったり、レストランでは友人同士で大きなサラダをシェアしたり、週末にはお野菜をカートいっぱいに購入したり。積極的に野菜を摂る姿が印象的です。
ですからフランスを訪れた時は、フランス人のように野菜や果物をモリモリ食べたいもの。ただフランスのスーパーで野菜や果物を購入する際には、日本とは異なる点がいくつかあります。そこで今回は、スーパーやマルシェでの野菜を買い方をご案内します!
まずは野菜選びから
それでは早速お買い物に行きましょう。スーパーにはパック詰め野菜や冷凍ものも沢山ありますが、多くの人はバラで並べられた新鮮な野菜を手にしていきます。野菜マルシェが開かれていれば、そちらに足を運ぶ人も多いでしょう。
野菜の値段の見方
さあ、美味しそうなトマトがありましたよ。TOMATE RONDE EN GRAPPE BIO。BIO(オーガニック)トマト、いいですね!
値札を見ると…3.69€。日本円にすると1つ約500円? 高すぎる! BIOだから?
いえいえ、違うんです。フランスでは野菜はほとんどが量り売り。そして売り場の表記はすべて1kgあたりの価格。だから決してこのトマト1つが3.69€なのではありません。
ということはつまり、トマト2、3個だと1.5€。日本円で200円以内。はあ、良かった。
野菜を選ぶときの注意!
フランスではたくさんのBIO野菜が売られていますが、無農薬のため少々傷んだものも多いです。時には非常に傷んだものも…。きちんと見極めて、美味しそうなお野菜を選んでくださいね(そんなところもフランスらしくていいじゃない、と思えたあなたはとても素敵です!)。
量り売り野菜の買い方は?
量り売りであることは分かったけれど、「じゃあ野菜が全部でいくらになるか、暗算しなければならないの?!」と心配してしまったあなた!
もちろんそんな必要はありません。ちゃんと分かりやすいシステムが整っているのです。野菜の買い方を見ていきましょう。
種類ごとに袋へ
野菜を選んだら、種類ごとに備え付けの袋に入れます。紙袋が用意されていることも多いです。必ず種類ごとに小袋に分けてくださいね。
屋外のマルシェやデパートの食料品売り場ですと、レジで店員さんが袋を量って値段をつけてくれます。ただ、多くのチェーンのスーパー(特にパリ市内)では、ここからちょっとしたひと仕事があります。
自分で量る!
袋に入れた野菜を、売り場においてある秤に載せます。
そして秤についている画面を見て、自分が買う項目をタッチ。今回は「Légumes(野菜)」を選びます。
トマトひとつをとってもミニトマトや大きなトマト、BIOトマトなど種類が複数あるので、値札に書かれている野菜の種類・名称をしっかり確認してボタンを押してくださいね。
シールを貼ってレジへ
すると「野菜の名前」と購入した「グラム数」、そして「価格」や「バーコード」などが書かれたシールが出てくるので、これをペタッと袋に貼ってあげます。
この時、売り場に書かれた値段とモニター上のそれに違いがあることも。でも少しの差なら気にしない!
これでOKです。レジへ持っていきましょう。ちなみにパリにはセルフレジも多く、レジで自分でバーコードを読んで購入する場合もあります。
分からないときは…
実際にやってみると非常に簡単で、おばあちゃんも子供もこのシステムになれっ子。迷いなく袋を手に取り、秤に乗せていきます。
でも、私のように初めての人は秤の前で右往左往してしまうことも。そんな時は店員さんがふらりと現れて、お手伝いをしてくれます。そんなこんなで、最近は私もスムーズにできるようになりました。
楽しく選んで大胆に!
私は野菜を買っていく時のフランス人がとても好きです。なぜならとっても大胆だから! マダムは大量のジャガイモ Pomme de terre を勢いよく袋の中に入れ、お洒落なパリジェンヌもキノコ Champignon を鷲掴みにしてポンポンと放り込んでいきます。
皆さんもフランスに行ったら、マルシェやスーパーで野菜や果物を買ってみてください。そのときはじっくりと選び、そして大胆に袋に詰めましょう♫
執筆:YONNE