野菜もチョコも化粧品もBIO!フランスでは身近な「オーガニック」

2020.01.07

Bio野菜

フランスでスーパーやマルシェへ野菜を買いに行くと、必ずといっていいほど目にするのがBIO野菜・BIOフルーツ。

フランスでは老若男女、多くの人に「BIO」は人気。どんなスーパーでもある程度BIO商品にスペースを割いているところを見ると、フランス人にとっていかに必要なものであるかが分かります。

体にも地球にも優しくて奥深い。今回はそんなBIOを知って、その魅力に触れましょう。

 

BIO=オーガニック

BIOとは Biologiqueの略。化学薬品に頼らずに、無農薬・有機栽培で育てられたものを指します。日本では英語の「オーガニック(Organic)」という呼び名の方が浸透しているかもしれません。

それら Agriculture Biologique 製品にはその頭文字を取った「ABマーク」がつけられ、フランス農務省認定のBIO商品であることが一目でわかるようになっています。

BIO野菜の証明であるABマークを取得するには

・最低3年間は有機農法を実施している
・EU圏内で生産、あるいは加工されている

といった条件を満たし、さらにそれらを確かめる「抜き打ち検査」をもクリアする必要があります。選ばれし野菜ですね。

同じくスーパーでよく見るこのマークも、BIOを証明するもの。

BIOマーク

ABマークはフランス政府が認定するものですが、こちらは欧州基準。輸入の野菜や果物によく見られます。認定条件などで両者に違いはありますが、BIO野菜を求める人々はこのようなマークがついたものを選んでいきます。

 

値段は少し高めだけど

日本同様、フランスで売られているBIO野菜も価格は少しばかり高め。普通の野菜の1.5倍から2倍になると言われています。

なぜ、値段が高くなるのでしょうか。その理由としては、

・農薬を使わないぶん手間がかかる。
・大量栽培が難しく生産量が少ない(普通の野菜の約50%ほどと言われる)。

などが挙げられます。

高くても選ぶ

野菜の栽培において化学製品を使わないメリットは、食べる人の身体に優しいだけでなく「野菜を作る土壌の汚染も避けられる」ということ。環境面から見ても優しいのがBIO野菜なんですね。

「値段は少しばかり高くても、BIOがいい」。フランスの消費者はメリット・デメリットをきちんと理解した上で、BIO野菜を選んでいるのだといえます。

 

身近なBIO商品

今やフランスのいたる所で、BIO製品を集めた専門ショップやビオマルシェを目にします。

またBIO商品は野菜だけでなく、蜂蜜やチョコといったお菓子、化粧品やコットンにいたるまで幅広く存在します。

下の写真はヴィーガン(菜食主義)の人も楽しめる、豆乳(Soja)で作られたチョコムース。BIO商品がこんなに充実しているなんて驚きますね。

日本でも、フランス・パリ発のビオ専門スーパー「BIO C ‘BON(ビオセボン)」が上陸するなど、引き続きオーガニックは注目されています。

ただ日本では、値段も割高であるためかまだまだ主流ではないように思えます。それに比べるとフランスでは、野菜をはじめとするBIO商品はより身近な存在であるように感じます。

 

買ってみようかな、BIO野菜

BIOについて知れば知るほど売り場に並ぶBIO野菜が愛おしくなり、少々傷んでたって仕方ないよね、なんて思えますよね。

そして自然や自分の体を愛し、ビオライフを守るフランス人の姿勢って素敵だな…。そんなことを思う今日この頃です。

執筆:YONNE

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