カップルで行動することが基本となっているフランスでは、女性同士、男性同士だけの集まりというものが日本に比べると多くありません。では、フランス女性達だけで集まると一体どんな感じなのでしょうか。女子会の目的や理由なども含めて、その様子をレポートします。
フランスではカップル行動が当たり前?
フランスに住んでいて驚いたのは、カップル単位で行動する場面が非常に多いことです。例えば、友人のお誕生日パーティー。カップルのどちらかに面識がなくても2人で参加するという事が日常的にあります。「今日は友達と会ってくるね。」などと言えば、「僕も一緒にいくよ。」なんて言い出すパートナーがフランスには多くいます。
逆に「知らない人ばかりだし、参加したくない。」と言ってみると「それだったら自分も行かないからキャンセルしよう。」となってしまうのです。レストランなど見てもカップルの割合が非常に多いですし、女性だけのグループというのを日本ほど頻繁に見かけません。
女性だけの集まり…その目的の多くは?
女性だけの集まりのお誘いの場合、販売を目的としたものが多いです。例えば、キッチングッズや下着などの自宅販売会などです。主催者の家で、一緒に軽く食事をしながらキッチングッズの実演を見たりします。このような催しはフランス全土であるようで、代表的なのはタッパーウエアというメーカーです。よく見るとかなりのフランス人家庭がこのメーカーのキッチングッズを所持しています。
女性のためのソワレ ココーニングとは?
ただ集まって食事をしたり飲んだりする事はないのかな?と思っていたら、友人パスカルからお誘いメールが届きました。添付ファイルで招待カードと自宅の地図が添えられていました。女性だけのソワレ ココーニング (soirée cocooning ) のお誘いです。
このココーニングとはフランスでよく耳にする言葉で、英語が起源になっています。「繭の中にいるように家でリラックスする」という感じで使われています。内容を見ると金曜日の夜、女性だけでリラックスした雰囲気の会をひらきたいとの事でした。
企画の内容をまとめると…
・ドレスコードは、リラックスした服装
・1人、1品食べ物を持ちよる
・各自、皆とシェアできる事があれば大歓迎
…と書かれていました。初のフランス女子会です。他に誰がくるのか不明のまま参加の返事をしました。
趣向が凝らされたフランス女子会
金曜の夜パスカルの家に着き、間接照明が和やかムードを演出したリビングに通されました。6人ほど女性が集まり、アペリティフを飲みながら自己紹介が始まりました。名前を言った後に、何をシェアできるか各自話すことに…。
ヨガで習ったリラックス方法、タロットカード、ボールを使ったマッサージ、ハープの演奏などがあり、ホストのパスカルがどのように進めるか仕切っていました。皆との会話の中で「フランス女性の社会地位はまだ男女平等とはいえない!」とみなが口をそろえて言っていたのが印象的でした。
皆初対面の人ばかりでしたが、ココーニングというテーマがあり、リラックスした装いで参加したので終始和やかな雰囲気でした。また、手作りのメッセージカードが用意され、お勧めの本やCDもさりげなく手に取れるように置いてあるなど、細やかな気遣いを感じられました。
まとめ
いかがでしたでしょうか。フランス女性の女子会はテーマがあってこそ存在するようです。ただ飲んでしゃべってではなくて趣向を凝らした演出でゲストを楽しませることも大切なポイントなのでしょうね。
執筆YUKO