有名コスメブランドが数多くあるフランスは美容の国。しかし、実際フランス女性の多くはノーメークに近いナチュラル派が多数をしめます。彼女達があまりメイクをしないのはなぜなのでしょうか?ここでは、フランス女性たちのスキンケア法やメイクのポイントについてご紹介します。
コスメが豊富なのにメイク率が低い?!
フランスの化粧品コーナーで驚くのは、豊富なファンデーションの品揃えです。ルーツが異なる人たちが暮らしているフランスは、肌の色もそれぞれです。そのためファンデーションのカラーバリエーションは最低でも6種以上はあります。
しかし、よく見てみると多くのフランス人女性はファンデーションを塗っているようにはみえません。フルメイクの女性ももちろんいますが、少数派に感じます。有名コスメブランドからドクターズコスメ、オーガニック系と種類は豊富なのにメイク率は多くないという不思議な矛盾が起きています。
フランスの女性がメイクで勝負をしない理由
フランス人女性を見ていると職場などでもフルメイクをしている人をあまり見かけません。おそらく彼女たちは、自分の個性をメイクで演出することにそれほど力を入れていないのでしょう。それよりも「自分らしさをアピールできるのはありのままの自分!」と、とらえているように感じます。
それでも、コスメやスキンケアには日本人女性と同じくらい関心を寄せています。彼女たちのアピールポイントは、なんといっても目です。自分の瞳のカラーと肌の色合いのバランスをよく自己観察しています。フランスのパスポートには瞳の色を記入する欄があるほどで、目の色がアピールポイントにもなるのでしょうね。もし、メイクを使うとしたらマスカラ、シャドーなど目力にポイントを入れるようです。
また香水も自己アピールの大切なアイテムになっています。フランス女性達はコスメやスキンケアの話題より、お気に入りの香水の話で盛り上がることが多いです。これもフランスらしい一面ですね。
フランス女性のこだわりのスキンケアとは?
フランス人は自分をカタログ化され、勝手にカテゴリーの中に入れられることを好みません。いくら女性誌で「今年のカラーは赤!」や「40代からはアンチエイジング!」のコピーがあっても簡単には踊らされないのです。ちなみに「カタログ」はフランス語でカタロゲ( catalogué )といいます。
彼女たちは自分の個性を自然な感じで表現するには、肌のコンディションをいい状態に保つことが大切と考えスキンケアに力を入れています。そして彼女たちの最大の敵は太陽の光ではなく乾燥です。また、フランスは水が鉱水なので肌を痛めるという理由から、洗顔も水で洗い流すというよりはローションや乳液タイプのクレンジングを使ってコットンで優しく拭き取っていくかんじです。
保湿もクリームも欠かせませんし、しわ対策の製品が多く出回っています。また、肌の色や薄さなどからフランス人女性はクマが目立ちやすい傾向にあるようです。ケアとして日常的に使っているのがアイクリームです。またフランスはエステサロンが日本よりも身近な存在で、小さな町や村にもあるため気軽にプロの手を借りれる環境にあります。
まとめ
美には敏感なフランス女性たちは、自分に似合う色や個性を早いうちから自己観察しています。メイクは目などのポイントアイテムだけ…というコスメの使い方も、日本人の私たちも取り入れやすいのではないでしょうか。美肌のために日々のスキンケアの努力を惜しまないことが大切ですね。
執筆YUKO