フランスの新年度の始まりは9月です!スムーズにスタートを切るために大切なのが、スケジュール管理に使う手帳です。今回は、フランスで人気の手帳や、フランス人らしい使い方についてご紹介します。
手帳が必要なのはどんな人たち?
日本と同じく、フランスでも社会人にとって手帳は欠かせません。7月、8月は文具売り場に沢山の手帳が一斉に売り出されます。職種によっては職場から手帳が支給されることもあります。
フランスで手帳を購入する世代は、大人よりも学生の方が多いかもしれません。小学校、中学校、高校では、ノートや文具と同等に必要なアイテムとしてリストに記載されています。これは手帳に宿題や持ち物などを書き込むためです。
歯医者さんなどの個人経営のクリニックでは手帳と同じ役割をする、大きいスケジュール帳が受付に置いてあります。時間単位で患者さんの予約がびっしり書き込まれています。
フランスでよく使われる手帳の特徴は?
ぶ厚いシステム手帳を使っている人より、薄手の1年で使い切りタイプを使う人が多い印象です。多くの手帳が見開き1週間になっています。見開き1カ月というのを探してみたのですが、見つけられませんでした。ここでは、フランスでよく使われる手帳について挙げていきます。
予定が見やすく工夫がされている手帳
手帳の右ページ下に三角の切り取り線がついており、1週間が終わると切り取るようになっています。切り取ることで、手帳の右下を見ればどのページを開けばいいか分かりやすい仕様になっており、なかなか合理的です。
手帳で勉強もできちゃう学生用の手帳
手帳のデザインは種類豊富で、なかでも学生用の手帳はハンディサイズで厚みが1センチ以上あるタイプが多いです。予定を書き込むページの他に、フランス語の基本動詞活用、算数の九九、数学の方程式などのページがあるのが特徴的。
フランスならでは個性的な手帳
学生用でも社会人用でも、手帳にはフランスの地図、ヨーロッパ地図、世界地図のページがあります。そして必ずあるのが年間のバカンスとバカンスゾーンが記載されたページです。これはフランスならではのページと言えるかもしれません。
新しい手帳に最初に書き込むこととは?!
ずばり、バカンスの予定を書き込む方が多いです!ここでいうバカンスは学校が休みになる休暇のこと。自分の住んでいる地域がどの時期に休みになるかを調べて手帳に書き込むのです。
フランスでは、バカンスをA,B,C と3つゾーンで分けています。9月~12月末までは、フランス全土同じ時期に秋休みやクリスマス休暇に入ります。
しかし、2月のスキー休みと春休みは3つのゾーンでずらしているのです。これは、バカンス中の移動の混雑を避けるために作られたシステムです。まさに、バカンスありきのフランスを象徴していますね。
※参考記事「春休み、始まっています! フランスの学校休暇は地域によって日程が異なる!?」
まとめ
フランス人の手帳を見てみると、意外と空白が多いなと感じることがあります。スケジュール管理をして色々なことにチャレンジするというよりは、長い夏休みや休暇をしっかり取ってのんびり過ごすことを好む方が多いのでしょうね。フランスに来たらぜひ手帳コーナーをのぞいてみてくださいね。
執筆 YUKO