仏検準2級から始まる二次試験。この二次試験を受けられるのは筆記試験の合格者のみで、筆記試験とは別の日程でおこなわれます。いわゆる面接試験です。
仏検を主宰するAPEFによれば、仏検準2級二次試験の合格率は80%以上とかなり高め。筆記試験の合格率が60%前後ですから、筆記試験に受かったなら準2級の合格はすぐそこです。
それでも3級まではなかった試験なので「どんな感じで進められるの?」と不安に感じる方も多いでしょう。そこで、今回は仏検準2級の二次試験のポイントを解説していきます。
仏検準2級二次試験の概要
まずは準2級二次試験の概要と流れを説明します。
筆記試験に合格した人には、二次試験の日程が記載された結果通知(二次試験の受験票)が郵送されてきます。指定された日時に会場に向かいましょう。時間厳守です。
試験の流れは…
・二次試験(個人面接) 約5分 配点10/30点(音読)20/30点(口頭試問)
呼ばれたら面接室に入ります。面接委員は1人。指示にしたがい、受験級と氏名の確認作業が日本語でおこなわれます。
試験の流れは以下のとおりです。
①フランス語の文とイラスト入りの「問題カード」が渡される
②黙読(1分)
③フランス語の文を音読
④面接委員が問題カードについて5つ質問する
⑤質問にフランス語で1つずつ答えていく(問題カードは見てもOK)
最後の回答が終わったら、問題カードを面接委員に返却して退室します。これで二次試験は終了です。
【ポイント1】音読はゆっくりと大きな声で
最初に質問カードの文章を音読します。文章は3行ほどの短文です。
落ち着いて、ゆっくりと大きな声で読みましょう。読みにくい単語はほとんど出てきませんが、リエゾンとアンシェヌマンに注意です。
配点は10/30点。なるべく10点満点をめざしたいですね。
普段からフランス語の音読練習をするのがおすすめです。文章を読むことに慣れることが大切です。
【ポイント2】リエゾンとアンシェヌマンに注意
音読のあとは、問題カードに書かれた文章についての質問があります。質問は2つ。面接委員は同じ質問を2回繰り返してくれますので、1回目に聞き逃しても慌てずに答えを見つけましょう。
質問に対する答えは問題カードの文章の中にあります。回答するときはやはりリエゾンとアンシェヌマンに注意です。
配点は4点×2問=8/30点。質問の意味さえ理解できれば答えられるので、取りこぼさないようにしたいですね。
【ポイント3】落ち着こう
最後はイラストに対する質問があります。質問は3つ。配点は4点×3問=12/30点。
こちらも質問は2回繰り返されるので、よく聞いて答えを導き出してくださいね。文章への質問とは違い答えが書いてあるわけではないので、イラストの単語がすぐに出てくるかどうかがカギになります。
難しい単語は登場しませんが、緊張のあまり単語が浮かんでこないという事態も考えられます。とにかく落ち着くのが大事。似た意味の言葉でもいいので「答えない」ことのないようにしましょう。
ポイントを押さえて二次試験を突破しよう!
最初にお伝えしたように仏検準2級二次試験の合格率は高いです。初めての口述試験ですから緊張するのは当たり前。それでも質問をしっかり聞いていれば答えは出てくると思います。合格への道は決して遠いものではありません。
二次試験を突破できるよう、ここで挙げたポイントを押さえて練習してくださいね。
アンサンブルフランセでは仏検準2級二次試験に対応したレッスンが可能です。発音や会話に不安のある方はいつでもお問い合わせください。
執筆:こと