フランス、世界大学学術ランキングで今年も国別3位

2022.08.16

フランス、世界大学学術ランキングで国別3位

8月16日(火)、9月の新学期を前に世界大学学術ランキング(Academic Ranking of World Universities)が発表され、今年も米ハーバード大学が1位の座を維持していますが、国別ランキングでフランスは三年連続の3位となりました。

 

仏トップ100に4大学、米ハーバード大学20年連続1位

フランスでは通称の「シャンハイ・ランキング」(”classement de Shanghai”)で知られる世界大学学術ランキングですが、一位は今年もアメリカのハーバード大学が獲得しました。

ハーバードは今年も2位の米スタンフォード大学を抑え、実に20年連続1位の座に輝いています。

米英大学が上位10校独占

今年も昨年同様、上位10大学をアメリカが8、イギリスが2と米英、つまりアングロ・サクソン系の大学が占めています。

特記すべきは英ケンブリッジ大学がマサチューセッツ工科大学に抜かれ、過去5年間維持した3位の座を奪われ4位に転落したことです。

5位は米カリフォルニア大学バークレー校、6位は米プリンストン大学、7位に英オックスフォード大学と続きます。

国別ランキングで不動の1位アメリカは、トップ100大学中に39大学をランク入りさせています。

 

パリ=サクレー大学、今年は16位に

アングロ・サクソン系以外の大学で最も順位が高いのは16位のパリ=サクレー大学(université Paris-Saclay)(旧パリ第11大学)で、昨年の13位から3位後退しています。

このほかにフランスから下記の3大学がトップ100にランク入りしています:

40位、パリ文理研究大学、別名PSL研究大学(Université PSL :Paris Science et Lettres)

43位、ソルボンヌ大学(Sorbonne)

78位、パリ=シテ大学(旧パリ大学)(Université Paris-Cité)

ランキングの発表を受け、フランス高等教育研究省(ministère de l’Enseignement supérieur et de la Recherche)は、昨日15日「2021年同様フランスはトップ100に4大学をランク入りさせ、うち3大学は上位50位内に入っている」と声明を発表し、その中で、「フランスが国別ランキングで3位の座を維持していることは、我が国の科学研究が卓越していることの表れ」と賞賛しています。

フランス高等教育研究大臣、シルヴィー・ルタイオー(Sylvie Retailleau)氏は声明の中で、トップ200には8大学がランク入りしていることに触れ、さらにリール大学(Université de Lille)など上位100位に入れなかった大学が順位を大幅に上げたことを評価しています。

 

「シャンハイ・ランキング」の評価基準は6つ

今年審査された大学は2,500校あまりで、うち上位1,000校がランクづけされます。

ランキングの基準は6つありますが、その中には対象になる大学が排出したノーベル賞の受賞者数、および「数学のノーベル賞」と言われるフィールズ賞受賞者の数、その専門分野で最も頻繁に名前が引用された卒業生および教授の数や、権威ある科学誌サイエンスアンドネイチャー(Science et Nature)に投稿した論文の数などが含まれます。

参考までに、日本の大学で最も上位につけたのは東京大学で、24位でした。

世界大学学術ランキングオフィシャルサイト:今年のランキング1,000校のリスト(英語)はこちら

執筆:マダム・カトウ

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