フランス語を勉強し始めたら、まず目標にしてほしいのが仏検5級です。
仏検を主催するAPEFによれば、仏検5級の合格率は80〜90%。高い合格率とはいえ、初級者にとっては本当に合格できるのか心配ですよね。
そんな方のために、これから仏検5級の概要と合格するためのポイントを解説していきます。
仏検5級の概要
まずは、仏検5級の問題の構成を説明します。
・筆記試験(30分)設問7つ
・聞き取り試験(15分)設問4つ
どれもマークシート方式の選択問題です。
仏検5級では休憩を挟まないので、時間配分も重要になってきます。過去問をやって、うまくペースを掴んでくださいね。
【ポイント1】名詞を見極める
筆記試験の設問1は、名詞に伴う品詞を答える問題です。つまり名詞について以下のことを把握しておく必要があります。
・女性名詞か男性名詞か(la、le、l’、une、un)
・単数形か複数形か(la、le、les 、une、un、des、ma、mon、mes など)
・どの部分冠詞を伴うか(de la、du、de l’)
・名詞の先頭の文字が母音または h で始まるか(l’、de l’、cet)
仏検5級の場合は、問題文にヒントが隠されています。問題の名詞や形容詞に注目しましょう。どの品詞を選べばよいかが分かります。
【ポイント2】直接法現在の動詞の活用を覚える
フランス語は、いくつも時制があって動詞の変化もさまざま。ですが仏検5級の設問2では、もっとも基本的な直接法現在の動詞の活用しか出題されません。
動詞には、規則動詞と不規則動詞があります。
規則動詞は、第一群規則動詞(aimer、étudier、regarder など)と第二群規則動詞(finir、choisir、vieillir など)の2種類。動詞の変化の法則を覚えれば、すべての規則動詞に対応できるでしょう。
不規則動詞は、prendre、faire、dire、avoir、aller、venir、être、pouvoir、vouloirなど、よく使われる動詞が出題されています。基本的な動詞ですから、しっかりと覚えておきましょう。
とはいえ prendre と apprendre のように、語尾が似ている不規則動詞は変化が同じ。つまり、不規則でも変化の法則があるんです。その法則が分かると、覚える数が減りますよ。
【ポイント3】単語の意味を把握する
仏検5級では、基本的な単語の意味がわかっていれば、筆記試験の設問3〜7のほとんどの問題はクリアできるでしょう。単語を覚えて、どんどん語彙を増やしてください。
仏検5級レベルであれば、そんなに難しい単語は出てきません。ですが上級レベルになってもよく使う単語が多いので、しっかりと覚えるようにしてくださいね!
【ポイント4】フランス語の基本文型を覚える
文法的な面では、フランス語の基本文型をしっかりと覚えておくことが大切です。特に、否定文・疑問文・命令文の語順に注意しなければなりません。
とはいえ仏検5級で難しい文章が出題されることはないので、問題集や参考書をよく見て例文に慣れていきましょう。
あとは慣用表現に気をつければ大丈夫! 問題集をこなし、間違いは何度も復習するのが早く覚えるコツです。
【ポイント5】単語をしっかりと聞き取る
最後の4つの設問は、聞き取り問題です。フランス語は3回読まれるので、1回目でわからなくても焦らずに。2回目までに解答して、3回目で確認できれば大丈夫です。
聞き取り問題で気をつける点を3つ挙げておきます。
・設問の文や絵をしっかりと把握しておく
・20までの数字を覚えておく
・名詞が単数か複数か、男性と女性のどちらをさすのか聞き分ける
読み上げられる文章をよく聞いてくださいね。
5つのポイントを押さえて仏検5級合格をめざそう!
仏検5級は、フランス語初級者にとって最初の登竜門。だからといって難しく考える必要はありません。
ここで解説したポイントを押さえておけば合格に近づけるでしょう。フランス語学習のモチベーション維持と自信につながるので、ぜひチャレンジしてください!
アンサンブルフランセでは、仏検5級に対応したレッスンが可能です。不安がある方は、いつでもお問い合わせください。
執筆:こと