マクロン大統領《夜間外出禁止あと4週間の辛抱》のワケ

2021.03.02
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フランス外出禁止後4週間? パリ好天気

3月1日、バスティーユ広場にて。最高気温18度

3月2日(火)、昨日1日にパリ郊外の職業訓練学校を訪れたマクロン大統領は、学生達とのやり取りの中で、夜間外出禁止をあと4〜6週間で解除する可能性を示唆しました。その理由についてフランスのメディアが説明しています。

 

18時以降の夜間外出禁止《あと1時間くれませんか?》学生が大統領に懇願

セーヌ=サン・ドニ県(Seine-Saint-Denis)スタン(Stains)の職業訓練学校を訪れたマクロン大統領に、学生の一人が「18時以降家から出られないのがキツイ」「1時間延ばして19時にしてもらえませんか?」と質問したところ、大統領はニヤリと笑って「あと4〜6週間の辛抱だよ」と答えました。

18時以降の夜間外出禁止ということは、平日は学校や職場に行って帰ってくるだけの時間しかありません。特に2月後半から日照時間が日に日に長くなり、帰宅時間の18時を過ぎても外はまだ明るい中家の中で過ごすという、若者にとっては耐え難い状況が続いているため、思わぬ大統領の訪問に学生が「直訴」したようです。

 

4月にはワクチンの効果が期待できる

大統領が学生に行った回答からすると、3月末から4月中旬には外出制限は解除になるということになりますが、これについて政府報道官は「まずこの時期までにはフランスにおけるワクチンの接種がさらに進んでおり、そろそろ効果が見られ始める」と、発言の根拠について説明しています。

また、すでに欧州内で承認されているファイザー社、アストラゼネカ社、モデルナ社製のワクチンに次いで、ジョンソン&ジョンソン社製も近々承認され3月下旬から4月上旬に納品されることが決まっています。

高齢者の死亡数減少、ワクチンの効果

高齢者への接種が進み、昨年多くの死者を出した医療介護施設で入居者の80%が既に第一回目の接種、うち50%は2回目の摂取も終えています。

2月15日の時点で、80歳未満の入院患者数が14,000人前後で高止まりする中、80歳以上は1万人前後になり、その後大きく減少を続けています。またこの日からの1週間で、75歳以上の新規感染者数がその前の週に比べ6%減少するなど、ワクチンの効果が現れ始めています。

 

治療薬の仮認可

保険相オリヴィエ・ヴェラン(Olivier Véran)が先月25日に、「フランス医薬健康安全管理局(ANSM)が、モノクロナール抗体の使用を仮認可した」と発表しています。

新型コロナの治療薬として米トランプ前大統領に投与されたことで知られるこの抗体は、人体の細胞に新型コロナウイルス が入り込むことを阻止し、入院リスクを70%下げる効果があると公表されています。

 

気温の上昇とイースター休暇効果?

感染症学者で公共衛生専門医のマルタン・ブランキエ(Martin Blachier)氏は、好天気による気温の上昇がウイルスの拡散を抑制する効果があることから、これから5月ぐらいにかけて「死者数が大幅に増えることはないだろう」とラジオのインタビューに答えています。

また、4月10日から5月10日の間(地域により開始日が異なる)2週間程度の春休みがあり、感染拡大の原因の一つと言われる学校が閉まります。

ブランキエ氏によると、これらの好条件を踏まえれば、現在我々は「休戦」まで「ラスト数メートルのところ」にいるとか?

執筆:マダム・カトウ

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