戦勝記念日を明日に控え、シャンゼリゼを含む広域で黄色いベスト運動が禁止に

2019.05.07

6日(月)、パリ警視庁(Préfecture de Police de Paris)は、8日(水)に、74回目のヨーロッパ戦勝記念日(Le 8 mai 1945/Jour de la Victoire en Europe)で凱旋門(Arc de triomphe)のあるシャルル・ド・ゴール広場(La place Charles-de-Gaulle/旧La place de l’Étoile)で追悼式典が行われることを受け、シャンゼリゼ大通り(Avenue des Champs-Élysées)を含む広域での黄色いベスト運動(Gilets jaunes)を禁止すると発表しました。

 

ヨーロッパ戦勝記念日

西ヨーロッパ諸国では、5月8日が第二次世界大戦の終戦記念日で、ヨーロッパ戦勝記念日と呼ばれていて、フランスでは5月8日は祝日となり、毎年追悼式典が行われます。

ヨーロッパ戦勝記念日には、シャンゼリゼ大通りでパレードが行われ、凱旋門の真下にある無名戦士の墓(La Tombe du Soldat inconnu)に大統領が黙とうをささげます。また、パリの様々な場所で戦勝記念パレードや行事が行われます。

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デモによって妨げられることのない式典へ

パリ市は、今回の5月8日のデモ禁止に関するこの条例に対して「この厳粛な式典が抗議デモによって妨げられることを防ぐための、正当な条例である」と述べています。

また、パリ警視庁のディディエ・ラルマン(Didier Lallement)長官は、「毎週繰り返される黄色いベスト運動において、少数の暴力的な過激派の影響で警察がいつも出動しなければならない状況」を危惧していることを強調しました。

黄色いベスト運動が禁止される場所

3月16日の黄色いベスト運動時に発生した、シャンゼリゼ大通での暴動以降、警察はシャンゼリゼ大通り、シャルル・ド・ゴール広場、での黄色いベスト運動を禁止していますが、今回はコンコルド広場(La place de la Concorde)および大統領府(エリゼ宮殿/Le palais de l’Elysée)と国民議会(l’Assemblée nationale)を含む広域でのデモが禁止されます。

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執筆:Daisuke

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