裁判所は5日(月)、パリの北部郊外に建設が計画されている巨大テーマパーク「ユーロパシティ(Europacity)」の建設許可を取り下げました。
ユーロパシティは、オーシャン(Auchan)グループと中国のワンダ(大連万建)グループが共同で計画を進めている巨大プロジェクトで、パリ郊外のシャルル・ド・ゴール空港近くの280ヘクタールの土地(東京ドームおよそ60個分、東京ディズニーリゾートがおよそ200ヘクタール)に、ホテル、大型商業施設、劇場、ホテル、コンベンションセンター、屋内・屋外遊園地、スキー施設などを含む、超大型テーマパークを作る計画です。実現すれば、およそ14,000人の雇用創出が見込めるとされています。
この計画には、当初より農業従事者の団体から「肥沃で広大な土地が犠牲になる」との声があり、行き過ぎたレジャー施設計画に非難の声が上がっていました。
セルジー=ポントワーズ(Cergy-Pontoise)行政裁判所はこの計画に対して、プロジェクトによる280ヘクタールもの農地の消滅が環境に与える影響と周辺住民とのよりよい関係の維持を考慮し、建設許可を取り下げました。
計画の今後の動向に注目が集まっています。
執筆:Daisuke