5月8日 73回目の戦勝記念日を迎え祈りがささげられる

2018.05.08

本日5月8日(火)、フランスは73回目の戦勝記念日を迎えています。

戦勝記念日とは

西ヨーロッパ諸国では、5月8日が第二次世界大戦の終戦記念日で、ヨーロッパ戦勝記念日(Victory in Europe Day または VE Day)と呼ばれています。フランスでは第二次世界大戦終結の日付をそのまま用いて、Victoire du8 mai 1945 と呼ばれています。

1945年5月7日午前2時41分、フランス北東部、シャンパーニュ(Champagne)地方のランス(Reims)の連合国遠征軍最高司令部で、ドイツ降伏文書が調印されました。停戦は1945年5月8日23時01分に行われる予定でしたが、フランスに正式に情報が伝わったのは、翌日9日になってからです。

ナチス・ドイツの無条件降伏によって、ヨーロッパ各地で数千万人の犠牲者を出した6年間に及ぶ戦争に、ようやく終止符が打たれました。

終戦に対するフランスの反応は

1945年5月8日、戦勝国各国では、盛大に停戦を祝いました。

フランスでは、5月8日15時にフランス全土の教会の鐘が一斉に鳴らされ、ラジオではシャルル・ド・ゴール(Charles de Gaulle)将軍によって「戦争に勝利した。勝ったのだ。連合国の勝利であり、フランスの勝利である。」と終戦が正式に伝えられました。その後、ド・ゴール将軍は大勢の国民に囲まれながら、凱旋門へ向かい無名戦士の墓に黙とうをささげました。

フランス国民は歓喜してラ・マルセイエーズ(La Marseillaise、現フランス国歌)などを歌い、長く続いた暗い時代に別れを告げました。1953年3月20日、5月8日を第二次大戦戦勝記念日として祝日にすることが宣言されました。

戦勝記念日には何をする?

現在フランスでは、5月8日の戦勝記念日には、シャンゼリゼ大通り(Avenue des Champs-Élysées)でパレードが行われ、ド・ゴールがしたのと同じように、 エマニュエル・マクロン(Emanuel Macron)大統領が無名戦士の墓に黙とうをささげます。また、パリの様々な場所で戦勝記念パレードや行事が行われています。

フランス国民にとって重要な意味を持つ戦勝記念日。大規模なパレードがおこなわれるなど華やかな一方、大戦で犠牲になった多くの命に祈りがささげられています。

執筆:Daisuke

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