世界遺産で有名な南仏オード県で大規模な洪水 これまでに11名死亡、2名行方不明

2018.10.16
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10月14日(日)午後から続いた猛烈な豪雨によって、南フランスの、世界遺産で有名なカルカソンヌ(Carcassonne)などを含む、ラングドック地方(Languedoc)のオード県(Aude)で大規模な洪水が発生し、これまでに11名が死亡、9名が負傷し、2名が行方不明となっています。この地域の3~4カ月分に相当する雨量がわずか数時間で降ったことになり、最近の洪水では最大規模の被害に見舞われています。

 

フランス南部で記録的な豪雨

フランス南部に位置するラングドック地方のオード県では、14日午後から猛烈な雨に見舞われました。「歴史的城塞都市のカルカソンヌ(Ville fortifiée historique de Carcassonne)」として1997年に世界遺産に登録されたことで有名なカルカソンヌや、同じくオード県のトレブ(Trebes)では、数時間でこの地域のおよそ3から4カ月分に相当する猛烈な雨が降り、両市内を流れるオード川(l’Aude)が氾濫しました。

オード川周辺の街には鉄砲水が押し寄せ、道路や橋が崩落し、家屋が倒壊するなど、甚大な被害が出ています。

トレブではオード川が氾濫

トレブ市内を流れるオード川の水位は通常時では0.6メートル程度ですが、15日(月)午前8時には7.6メートルに達し、濁流が街に押し寄せました。

洪水の被害としては、過去100年間で最悪の規模です。

ペザンではダム決壊の恐れも

カルカソンヌの北西に位置するペザン(Pezens)では、近くにあるダムが決壊する恐れがあるとして、住民1,000人が避難した、と発表されました。

 

マクロン大統領が声明を発表

今回の大規模災害をうけ、エマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)大統領は、15日にパリで行われていた韓国のムン・ジェイン(文在寅/문재인)大統領との会談の共同記者会見の席で、オード県で起きた洪水の被害者とその家族に向けて、国全体の見舞いと連帯を表明しました。また、エドゥアール・フィリップ(Édouard Philippe)首相を午後にも現地に派遣すると述べ、全ての救援活動が手順通りに遂行されていることに感謝の意を述べました。

マクロン大統領はできるだけ早く被災地を訪問する意向を示しています。

 

気象局は特別警報を発令

フランス気象局(Météo-France)は、オード県に対して日本の特別警報にあたるヴィジランス・ルージュ(Vigilance rouge)を発令し、最大限の警戒を呼び掛けています。

 

10月15日現地時間午後10時05分に発表されたVigilance Météo-France より引用

 Vigilance rouge 特別警報
 Vigilance orange 警報
■ Vigilance jaune 注意報
 Vigilance verte (Pas de vigilance) 特になし

ライフラインの寸断

オード県の各地では、道路や橋の崩落、水没などによって多くの集落が孤立しています。また、1,522世帯が現在も停電していて、水道管の破損、井戸の水没などによって10,540名が飲料水のない状態が続いています。

また、雨がおさまった現在も、250名が引き続き避難所での生活を余儀なくされ、16日(火)もオード県内すべてのスクールバスの運行が見送られています。

一刻も早い復旧が望まれます。

執筆:Daisuke

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