エマニュエル・マクロン氏(Paris Match誌no.3432 p.24)
フランスの若き経済相エマニュエル・マクロンの名は日本でもよく耳にするのではないでしょうか。大胆な経済改革を推し進め、彼が提案した法律はその名を取ってマクロン法と呼ばれています。マクロン法の影響の一部については、以前こちらの記事に書いたことがありますので良ければご覧ください。
マクロン氏の新党とは
マクロン夫妻(Paris Match誌 no.3432 p.25)
そのマクロンが10日ほど前、新たに政党を打ち立てると宣言して大きな話題となりました。
鋭利な頭脳を持つとはいえ、まだまだ若い38歳。え、ちょっと早いんじゃないの?と、聞いたときは思いましたが意外と期待を集めているようです。それだけ今の体制に嫌気がさしているフランス人がいるということなんでしょうか。
政治の話はともかくこのマクロン氏、女性の受けが良いことでも知られています。特に今年の年頭には恒例行事である閣僚の朝食に無精ひげで登場して、ずいぶんとSNSを騒がせました。実は近頃フランスでは無精ひげが人気で(そのあたりについては、以前こちらの記事にまとめました)マクロン氏の無精ひげもどうやらイメージアップに貢献したようです。
それを証拠に2月に行われたアンケート調査では「ヴァレンタインを一緒に過ごしたい政治家」として、男性ではナンバー1に輝くという栄誉?を得ました。(それについてはこちらのFigaroの記事をどうぞ)。
またあまりありがたくない効果ですが、マクロン氏に恋い焦がれる女学生からストーカーまがいのメッセージ攻撃を受たマクロン氏側がとうとう訴える羽目に陥ったというニュースも読みました。(それに関しては20 minutes紙の記事をどうぞ)。
ちなみにマクロン氏は妻帯者。妻は19歳年上の元フランス語教師です。師弟として知り合い、お互いその知性と才能に惚れ込んで今に至っています。出会いから数えればすでに22年の付き合いになるわけですが、夫婦仲の良いことでも知られています。そんな一途なところも女性人気を高める要因となっているのかもしれません。
※2017年3月L’Express誌の特集によれば、2人の年齢差は19歳ではなく24歳とされています。
まとめ
新政党 « En Marche! »立ち上げ宣言からまだ2週間。今後どのように世論が動くのか、ますます目が離せないところです。
執筆:ゆき