フランスで毎月第一水曜正午に聞こえるものは?

2016.05.02
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なかなか緩みそうにないすずらんなかなか緩みそうにないすずらん

とうとう今年も5月。5月1日は大切な人にすずらんの花を贈る習慣がありますが、今年は4月末になって、冬の気候に舞い戻ったフランス北部。この原稿を書いている今日27日は、雹が降ることなんと4日目。当然ながらすずらんはまだしっかり巻かれていて、つぼみも目にすることができません。さてあと4日で花開くでしょうか?

 

空襲警報!?

View of the historic lighthouse on the Baltic Sea

ところで表題の答、わかりますか。もったいぶらずに書いてしまうと、答はサイレンのテストです。第二次世界大戦中、空襲を知らせるために使われたサイレンがフランスには4500カ所あり、今でも有事の際にはこれらのサイレンを鳴らして国民に知らしめることになっています。そのサイレンのテスト運転が行われるのが毎月第一水曜正午なわけです。多分、耳にしたことがある人もいらっしゃるでしょう。テストでは本物の警報と紛らわしくないよう、1分しか流さないことになっています。
では、本物の警報はどのくらい長く鳴らされるのでしょうか?実は、このサイレンの鳴らし方には2007年3月28日の政令で定められた決まりがあります。まず1パターンは下から上に音がせり上がり、10秒高い音が続いたのちいったん下がる。そしてまたせりあがって7秒というのを4回繰り返し、40秒かけて低い音に戻るという形で合計1分41秒。
このパターンを、5秒の空白を挟んで3回繰り返すのが「危険を知らせる警報」です。ですから本物の警報なら、合計5分以上鳴ることになるわけですね。
実際に聞いてみたい方は、こちらのページへどうぞ。1分41秒のパターンを聞くことができます。緊急事態の終わりを告げるサイレンは、30秒高い音を流し続けるというもの。これはこちらのページから聞くことができます。

また、ダム決壊の際には霧笛が流されます。霧笛警報はこちらのページで聞くことができます。

どれも一生聞かずに済めばそれに越したことはありませんが、万が一本物の警報を聞く状況に行きあわせたら、何をすればよいのでしょうか?フランス内務省は下のように指導しています(サイトはこちら)。

万が一 非常事態には

・直ちに避難(状況によって、建物の中に閉じこもる、あるいは、危険な場所から遠ざかる)
・ラジオやテレビで状況を把握すること。ラジオならFrance Bleu(フランス・ブルー), France Info(フランス・アンフォ)、France Inter(フランス・アンテル)など。流される当局の指示に従うこと。
・ガス、電気を消す。
・冷房、暖房、扇風機などを停め、開口部を閉める(ドア、換気孔、煙突など)。
・下流にいて霧笛が聞こえた時は、できるだけ高い場所に移動すること。

してはいけない事

・子供を迎えに学校へ行く(子供は学校で守られます)。
・電話を掛ける(電話回線は、救援者のためにあけておく必要がある)。
・車に閉じこもる。
・窓のそばにいる。
・外の様子を見るために、窓を開ける。
・火をつける。
・警報解除のサイレンが鳴るまでは、当局の指導以外では、避難所から動かない。
・エレベータを利用する。
・逃げている途中で引き返す。

 

まとめ

いざという時まごつかないためにも、緊急の際の電話番号(警察、消防局、救急車など)と滞在中の地域での上に挙げたラジオ局の周波数などは、前もって調べておくのが良いかもしれません。

とはいうものの、こういう知識が役に立つ日はどなたにも来てほしくないですね。

執筆:ゆき
執筆:ゆき

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