日本が”1時間近くなる”7ヶ月

2016.03.31

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この原稿を書いているのは3月29日火曜日。復活祭連休明けの今朝は、いつもにまして起きづらい朝でした。というのもフランスはこの週末に冬時間から夏時間へと切り替わり、先週まで明るかった朝が一時間分薄暗くなってしまったからです。

反対に、夜はいきなり明るくなり、時計を見ないと夕食の時間を忘れてしまいそうです。まだ3月末だというのに、今からこれでは
ずんずん日が長くなる夏が思いやられます。

 

ヨーロッパは夏時間と冬時間

いつまでも明るい夏の夜いつまでも明るい夏の夜

今ではヨーロッパのほとんどの国で、夏時間と冬時間の切り替えがされます。

3月最後の土日の間に冬時間→夏時間
10月最後の土日の間に夏時間→冬時間

つまり一年12カ月では夏時間を使う期間は7カ月、と冬時間を使う期間より2か月長いわけです。日本との関係で言えば冬時間中は8時間あった時差が、夏時間だと7時間になります。オフィスタイムがなかなか合わない日本とも、夏時間だとフランスの朝9時が日本の16時なので連絡はしやすくなります。

実は時間の切り替えには反対!?

以前別なところにも書いたことがありますが、実は1940年まではフランスはイギリスと同じ時刻を使っていました。それが1940年、ドイツがフランス北部を占領したときにドイツ時刻と合わせるために一時間早めたという背景があります。その後ドイツ占領が終わった後もなぜかその「ドイツ時刻」が残り、今に至っています。それが今の冬時間です。夏時間は消費電力節約を理由に、丁度40年前の1976年に使われるようになりました。けれども実は、フランス人の半数以上がこの時間の切り替えに反対しています。その2大理由は次のもの。

1) それほど電力節約に役立っているとは思えない
2) 時間を切り替えることは、健康に悪影響を及ぼすと思う

健康への影響はあるという意見と、ないという意見が対立しています。あるという意見では例えば、夏時間になった後の月曜日に心臓麻痺を起こす人が通常より25%も多いという数字を挙げています。
もし時間の切り替えをやめるとするなら、一年中「夏時間が良い」というフランス人は76%(OpinionWayの調査より)。単純に夜が明るいのが良いというのがその理由です。ただ年齢が上がると明るい朝を好む人が増えるようで、34%は冬時間の方が良いと答えています。

個人的意見を言えば、私は一年中冬時間で良いじゃないかと思っています。もともとイギリス時間だったフランス。一年中夏時間となるとイギリスとの時差が2時間にもなり、時刻と釣り合わない不自然な明るさ/暗さとなることは必至だからです。

 

まとめ

・夏・冬時間の切り替えあり(今と一緒)
・一年中夏時間
・一年中冬時間

みなさんは、どれが良いと思われますか?

執筆:ゆき
執筆:ゆき

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