今回、日仏文化の違いについて熱く語らせていただこうと思います。
日本のトイレは素晴らしい
題名にもありますが、今回の主役は「おトイレ」です m( _ _ )m
フランスに一度でもいらした事のある方ならお分かりでしょう。日本の清潔で使い勝手が良くて、リラックスさえできるあの場とは程遠いのがフランスのトイレです。。。
涙恐らく世界的に見て日本のトイレはトップレベルに素晴らしいです。いや、日本のトイレは世界一と言っても過言ではないでしょう！そんな国と比べてはフランスのトイレも可哀想ってなもんですが、自動的に開閉する便座の蓋が無くても、ノータッチで水が流れなくても「音姫」が無くても…それはないだろう！？という驚きの事実があるのです。それは、これ！
そう、何の変哲も無いトイレの便座（と、蓋）です。え？だから便座がどうしたって？？
つまりですね、便座そのものが「無い」んですよ。（蓋は殆どついてないんじゃないでしょうかね、公衆の場では。）どっひゃーーーーでしょ？！？！
女性用のトイレにすら便座がないことさえ珍しくないんです！私が昔通っていた音楽院にも（女子トイレに）便座はありませんでした。今主人が教鞭を振っている音楽院のトイレの半数は便座がありません。ちなみにモンペリエ音楽院のトイレは男女兼用という有様です。
公共施設（特に高速道路のサービスエリア等のトイレ）ではかなりの確率で便座が無い事が多いです。
おいおい…フランス、一応先進国ですよ。便座が買えないほど困ってはいないはずですよ？？
※ここから先は一般論というよりも在欧歴12年のYasko論です。
どうやって用を足す？
この話をするとまず日本の皆様に必ず聞かれるのがこの質問。
じゃぁ、便座無しでどうやって★するの？
はい、気になる私の答えは。。。
①そのまま気にせず座る。
②一旦紙で拭いてから座る。
③空気椅子。
まぁこの３つしかないでしょう＾＾;
（私はいつも③ですが、どうしようもない緊急時は②です）
さらに聞かれる質問は。。。
なんで便座が無いの！？
そりゃごもっともな疑問ですよね〜。こっちが聞きたいわい！と逆突っ込みしたいものです。私の想像しうる、考えうる（苦しい）答えはこちらです。
①盗まれる恐れがあるので予め取り付けない。
②あったけど壊れた（か、盗まれた）のでそのまま。
③経費削減のため、予め取り付けない。
ご、ご納得頂けましたでしょうか＾＾;
ともあれ「便座はそこまで重要ではない」ということは確かです。
もうこれは文化の差としか言いようがありません。
周りのミュージシャンで日本にツアーに行った友人は必ず言います。日本のトイレは美しく素晴らしい！
公衆トイレまでウォシュレットがついている国は世界中どこにもありません。単にハイテク先進国だからではなく、衛生面とプライバシー、紙の節約？を重視したトイレが当たり前の様にあって、つくづく日本は凄いと感じます。（クラシック音楽が流れたり、ちかちか光るおまけ？はやり過ぎかもですが＾＾;）日本の家庭にはもう7割の確率でウォシュレットがついているそうですね。
ウォシュレットの普及率
フランスでは1割以下の普及率だと思います。知らない人も多いのでは？ちなみに南仏の我が家にはなんと、日本のウォシュレットがあります！便座の自動開閉や乙姫など贅沢な機能は無いですが、十分満足です★我が家にフランス人の友人が来た時、家の中で何よりも珍しがられるのが、このウォシュレットなのです！！（ les toilettes japonaisesと呼ばれています）
来日の際に何度も使用して癖になった主人もそうですが、何よりも、私の結婚式のためフランスに来てくれた父が、「哀れなYasko、お前の家にはウォシュレットも無いのか！
結婚祝いに買ってあげるからすぐに取り付けなさい。」と取り計らってくれたのです。まさに父の愛です♥
あとがき
お陰さまで我が家では快適にトイレライフを送っております★それにしても結婚祝いにトイレの便座をプレゼントなんて、フランスでは滅多に無いことでしょうね＾＾;こんなに素晴らしいものなのに、ここフランスではきっと、「便座ごとき」に大金を費やす人は少ないでしょう。
どんなにお庭が綺麗でも、インテリアのセンスが良くても、ウォシュレットのある家に私はまだ行った事がありません。たかがトイレ、されどトイレ。こんな所にも日仏文化の大きな違いがあるんですね！
執筆 Yasko
