7月14日の国民祭も過ぎ、夏の間の休業予定日を貼り出す店も増えてきました。7月も後半になると、ぐっとヴァカンス気分が盛り上がります。この機会に遠い外国へ行ったり、登山を楽しむ人ももちろんいますが、やはり一番多いのは、海へ出かけるフランス人たち。青い空の下、やっぱりまずは海水浴?と思いきや、どこの砂浜も、どちらかというと海の中より浜辺のほうが人の数が多いのが現状です。実際、パラソルとビーチチェアは砂浜では必須のアイテム。
海を前にして、多くの人々が興じるのは、「読書」だったりするのです。
読みたい本ランキング
さて、それではフランス人がヴァカンスに読みたい本はどんなジャンルの話なのでしょうか?
ヴァカンス前にされたアンケート調査によると、1位に輝いたのは、スリラー。殺人事件の推理小説なども含むこのジャンル。39%のフランス人がこの夏読みたいと思っています。男女ともに人気ですが、特に65歳以上のフランス人の二人に一人は読むつもりでいるとか。老紳士が海辺で開いている本のシーンが、殺人現場だったりするのかと、つい想像してしまいます。
2位は、世代差も性差もほとんどなく、36%のフランス人が読みたいジャンル。冒険小説です。1位も2位も、日常生活から完全に距離を置けるのが人気の秘密かもしれません。
続いて3位は、恋愛小説。平均21%のフランス人が読みたいジャンルですが、そのほとんどは女性。37%の女性が読むつもりなら、男性読者はわずか3%にしかすぎません。
読書が現実逃避の一手段だとしたら、女性は恋愛小説を読むことで現実逃避できるけれど、男性はそうではない、ということなのでしょうか。うーむ、意外に、奥が深い統計です。4,5,6位は、ほとんど僅差で、伝記、BD(漫画)、SFと続いています。
あとがき
この夏、海へ行ったら、つい人の読む本のタイトルに目が吸い寄せられてしまいそうです。さて、みなさんが海辺で読みたいと思う本のジャンルはありましたか?
執筆:ゆき