フランスでお金を使うには

2016.12.08

ユーロコイン

フランスの通貨はユーロEuro。現金主義の日本と比べ、フランスでは支払い機能付帯銀行カードCarte bleue(カルトブルー)が主流。長期滞在するのなら断然便利でお勧めです。

 

支払い方法はいろいろ

現金

ユーロお札
盗難防止のため、フランス人は基本的に大金を持ち歩きません。マルシェや1点2点の金額の小さな買い物の場合は現金が登場しますが、その場合も小銭を作るために大きな金額の紙幣で払おうとすると露骨にいやな顔をされます。理由はつり銭を用意していないことと、偽造紙幣である可能性を疑うためです。つり銭がない場合は購入を拒否されますし、100ユーロ以上の額が大きな紙幣は検査機にかけられます。検査機がない販売店ではカード払いを要求されることもありますので柔軟に対応しましょう。

小切手

小切手

フランスで銀行口座を開くと小切手帳 Chéquier(シェキエ)を作ることができ、小切手 chèque(シェック)での支払いが可能になります。規模の小さい個人商店やマルシェ、カードが使えない場合などに代用できるので便利です。開業医ではほとんど小切手払いが主流、多勢でのレストランの予約や少し大きな買い物の頭金など、保証金がわりとしても利用されます。身分証明書の提示を要求されることもあるのでパスポート、もしくは滞在許可証を携帯する必要があります。

《使い方》
大規模チェーン店などでは自動的に1~5までの項目を印字する機械にかけてくれますが、手書きをする場合も多いので書き方を覚えましょう。
1. 購入金額をアルファベットで記入。数字不可。
2. 購入金額を数字で記入。
3. 支払先名称を記入:販売店なら100%先方が判子を押してくれます。
4. 購入場所を記入。
5. 購入日を記入。
6. 本人の署名:小切手作成時に登録した署名。

カルトブルー

カルトブルー

フランスで銀行口座を開く際に作ることが出来ます。ICが入ったデビットカードの事を指し、出入金に限らず買物も可能です。

《使い方》
カードをATM、もしくは端末機に差込み、暗唱コード4桁を入力後、有効Validerを表す緑色のボタンを押す。レシートへの署名は不要。出入金の手数料は基本的にありませんが、銀行によっては他行ATMからの引き落とし時に発生する場合もあるので確認が必要。買物の場合は手数料無しで即日~数日間のうちに口座から引き落とされます。

クレジットカード

クレジットカード

《日本のクレジットカード》
基本的に利用可能です。販売店によっては稀にパスポート提示を要求されることがあるのでパスポートのコピーを携帯しましょう。また、地方へ行くほど磁気カードが一般的ではないので店員が不慣れな場合もあります。暗礁コードではなく署名する必要があることを伝えましょう。

《フランスのカルトブルー付帯のクレジットカード》
VISAとMasterが主流、カルトブルー作成時に選ぶことが出来ます。
利用の仕方は日本のクレジットカードと変わりませんが、カルトブルーで全てが済んでしまうので、フランス国内で利用する機会はほぼ無いようです。

 

知っておきたいこと・カード利用限度額

Le montant minimum pour un paiement par carte (利用下限額)
店舗によっては利用金額を「15ユーロ以上」、「10ユーロ以上」などと定めている場合や、大型チェーン店では1ユーロでもカード払い可能な場合もあります。これは販売店が銀行に払う手数料が関係しており、売り上げの低い個人商店ほど利用金額下限を高めに定めている傾向にあります。下限額は各販売店が決めますので、「1軒目のカフェで5ユーロのカード払いが可能だったが、2軒目のアイスクリーム屋での6ユーロのカード払いが不可だった」、とはあり得るケースです。カード社会とは言え、適度の現金を持つことも必要です。

Le plafond de retrait d’espèces ou paiements(利用上限額)
現金引き出しの際の上限が1週間単位で設定されています。「1週間に300ユーロまで」というのが通常ですが、海外旅行や大きな買物で大金が必要な時は設定を変えることが出来るのでご利用の銀行に相談しましょう。買物利用の上限も設定されていますが、こちらは現金引き出しと比べ緩めです。いずれもカード盗難の際に被害がより少なく済むための策です。

執筆 Ayako

 

 

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