円安が続くこの頃ですが、実はフランスでは交通・文化・生活全般において学生向けの割引制度がで充実しています。多くの割引は、大学や学校発行の学生証や国際学生証(ISICカード)があれば利用可能。私自身も留学中、交通や美術館などさまざまな学割制度を活用していました。この記事では、本当に便利なフランスの学割制度について、最新の情報とともに紹介します。
1.鉄道割引 Carte Avantage Jeune
対象:28歳未満の学生
料金・範囲:49€ /年・フランス国内のTGV・TERなどが最大50%割引
「Carte Avantage Jeune」は28歳未満の学生や若年層向けのフランス国鉄(SNCF)の割引カードで、年間49€で購入できます。TGV(高速列車)が最大30%オフ、Intercités(長距離在来線)が最大30%オフ、TER(地方列車)が最大50%オフで、フランス国内への旅行にいつでも使うことができます。数回の利用でカード代の元が取れ、オンライン予約でも簡単に使用可能。フランスに長期滞在される方にとてもおすすめです。
2. パリ交通パス Imagine R
対象:パリ近郊在住の学生
料金・範囲:392€/年・パリと近郊の地下鉄・バス・RERが定額で乗り放題
パリ近郊在住の学生向けの定期券、「Imagine R」。市内の地下鉄・バス・RERが乗り放題です。通学だけでなく週末の観光などにも使用することができます。
毎回チケットを買う手間が省けるだけでなく、交通費を気にせずに市内のどこへでも気軽に足を運べべるのでフットワークも軽くなります。充実したパリ生活に欠かせない、おすすめのカードです。
3. 美術館・博物館の学生割引
対象:26歳未満のヨーロッパの学生
料金・範囲:無料 ・国立美術館
26歳未満の学生は、フランスの国立美術館は入場無料、それ以外の文化施設でも最大50%の割引が適用されます。ルーブル美術館やオルセー美術館など、見どころの多い文化施設へ、何度でも気軽に訪れることができるのは嬉しいですよね。
またルーブル美術館では、ヨーロッパの学生でなくても金曜日の18時以降は26歳未満のすべての方が入館無料になります。
4. 映画館の学生料金
対象:フランス国内の学生証またはISICカード所持者
料金・範囲:約9€
全国の映画館(UGC、MK2など)で学生証やISICカードを提示すると、通常料金より2〜5€安く、9€程度で映画鑑賞が可能です。物価の高いフランスですが、学割制度を使えば気軽に映画鑑賞を楽しむことができます。上映される作品は、基本的に吹替も字幕もフランス語なので、語学学習にもおすすめです。
5.文化・スポーツ施設の学割
対象:26歳未満のヨーロッパの学生
料金・範囲:30%〜50%オフ・演劇、オペラ、ジム、プールなど
演劇、オペラ、プール、ジムなどの施設でも学生割引が適用されます。チケット代を抑えつつ文化やスポーツを楽しめるため、日常生活の充実やリフレッシュにおすすめです。
個人的には、日本では敷居が高く感じるオペラを気軽に楽しめることは嬉しいポイントでした。公演だけではなく、本格的なオペラ座の内装も見応え抜群なので、ぜひ利用してみてください
フランスで学割を最大限活用するためのポイント
フランスの学割制度を利用するには、身分証の提示を求められることがほとんどです。学生証やIDを常に携帯し、いつでも学割を受けられるよう備えておくのがおすすめです。また、年間パスや交通定期券の購入は、滞在期間に合わせて検討してみてください。
まとめ
フランスの学割制度は、交通・文化・生活全般で学生生活を支えるとても実用的な仕組みです。私自身も学割を活用して、費用を節約しつつ、フランス国内旅行や文化体験を満喫できました。これから留学や滞在を予定している方は、ぜひ学割制度をフルに使いこなして、充実したフランス生活を楽しんでくださいね。
執筆 Yuzu