2026年3月24日(火)、22日、フランス統一地方選挙の第二回投票が行われ、パリ市長に社会党のエマニュエル・グレゴワール(Emmanuel Grégoire)氏(48歳)が選ばれました。接戦の上、第二回投票で敗れた共和党で元文化相のラシダ・ダチ(Rachida Dati)(60歳)氏は、パリ7区の区長に再選しています。パリ20区の区議会選の結果は、右派と左派が半分ずつを占める結果となっています。
パリ東西真っ二つ、西半分は右派、東半分は左派
パリ市には20の区で構成されています。今回の選挙でも前回同様、九つの区を社会党、エコロジー党などの左派が勝ち取り、八つの区を共和党をはじめとする右派が勝利していますが、この構図は長年かわっていません。
市長はアンヌ・イダルゴ(Anne Idalgo)前市長と同じく、社会党のグレゴワール氏が当選しています。
区ごとに見ると、
左派連合が当選した区は:
サントル(Centre: 1区~4区)Ariel Weil(社会党、左派連合)52歳
10区 アレクサンドラ・コルデバール(Alexandra Cordebard) (社会党)59歳
11区 ダヴィッド・ベリアール(David Belliard)(エコロジー党)47歳
12区 ルシー・カステット(Lucie Castets)(左派連合)39歳
13区 ジェローム・クメ(Jérôme Coumet)(社会党)59歳
14区 カリーヌ・プティ(Carine Petit)(エコロジー党)51歳
18区 エリック・ルジョアンドル(Eric Lejoindre)(社会党)45歳
19区 フランソワ・ダグノー(François Dagnaud)(社会党)64歳
20区 エリック・プリース(Eric Pliez)(無所属、左派)69歳
右派が当選した区:
5区 フロランス・ベルトゥ(Florence Berthout) (Horizon:オリゾン党、中道右派)63歳
6区 ジャン=ピエール・ルコック(Jean-Pierre Lecoq)(LR:共和党)71歳
7区 Rachida Dati(共和党)
8区 キャテリーヌ・レユエール(Catherine Lécuyer)(中道右派連合)53歳
9区 デルフィーヌ・ビュルクリ(Delphine Bürkli)(オリゾン党)51歳
15区 フィリップ・グジョン(Philippe Goujon)(共和党)71歳
16区 ジェレミー・レドラー(Jérémy Redler)(共和党) 44歳
17区 ジョフロワ・ブラール(Geoffroy Boulard)(共和党)47歳
これらの区長はパリ市議会議員としてパリの市政に参加するわけですが、実はパリ市民は居住区の区長を直接選ぶわけではありません。
仏統一地方選挙は「間接投票」、有権者は「チーム」に投票
フランスの多くの市町村、特に人口1000人以上の自治体では、有権者は個々の候補者ではなく「候補者リスト」に投票します。例えば、右派の候補者リスト、左派連合の候補者リスト、エコロジー系、市民連合などといったリストに投票するわけです。
それぞれのリストが得票数を争うわけですが、最も多いリストにまず半数の議席が振り分けられ、残りが得票数に応じて比例配分されます。
当選者は、リストが例えば5議席獲得した場合、リストの上から5名ということになります。
リストに書かれた名前の順番はあらかじめ各連合が決めるため、有権者が希望する候補者にチェックマークをいれて選ぶといったことは一切できません。
有権者はリストの「チーム」を選ぶだけです。
パリ、リヨン、マルセイユの特殊性とは?
パリ及びリヨン、マルセイユにはPLM法(Loi PLM)で定められた「区」が存在するため、統一地方選挙において他の市町村とは異なる部分があります。
例を挙げると、議席が5、リストの10名の区議会議員候補者がいるとすると、リストに書いてある上から5名は区議会議員であると同時にパリ市議会議員にもなります。残りの5名は区議会議員のみとなります。
市長は163名の市議会議員からなるパリ市議会(Conseil de Paris)で選ばれます。通常、最も得票の多かったリストのトップに名前が書いてある人が市長に選ばれます。
これはリヨンやマルセイユも同様です。
出典:20minutes、Francebleu、wikipedia
執筆:マダム・カトウ












