2024年1月12日(金)、フランス史上最年少の34歳で首相に抜擢されたガブリエル・アタル(Gabriel Attal)氏による新内閣の一部が発表になりました。
まずは14閣僚、女性7名、男性7名
11日、アタル首相が選んだ14閣僚がマクロン大統領により任命されました。経財相には2017年マクロン政権当初から同ポストのル・メール氏、内務大臣にはダルマナン氏と、重要ポストの一部はボルヌ内閣の重鎮を継承した形になります。
外相などを含む残りの閣僚も近々発表になります。
アタル内閣閣僚リスト:
経済・財務大臣(2017年〜) :ブリュノ・ルメール(Bruno Le Maire)54歳(与党、ルネッサンス党 : Renaissance)
内務大臣(2020年〜):ジェラール・ダルマナン(Gérald Darmanin)41歳(与党、ルネッサンス党 : Renaissance)
労働・保健大臣(新):カトリーヌ・ヴォートラン(Catherine Vautrin)63歳(無所属)
教育・青年・スポーツ、オリンピックおよびパラリンピック担当大臣(新):アメリ・ウデア=カステラ(Amélie Oudéa-Castéra)(無所属)
農業・食料自給大臣(2022年〜):マルク・フェスノー(Marc Fesneau)53歳(民主運動党:Mouvement Démocrate, MoDem:中道)
文化大臣(新):ラシダ・ダティ(Rachida Dati)58歳(共和党:Les Républicains:LR、右派)
国防大臣(2022年〜):セバスチャン・ルコルニュ(Sébastien Lecornu)37歳(与党、ルネッサンス党 : Renaissance)
法務大臣(2020年〜):エリック・デュポン=モレッティ(Eric Dupond-Moretti)61歳(無所属)
エコロジー・連帯移行大臣(新):クリストフ・ベシュ(Christophe Béchu)49歳(オリゾン党:Horizons、中道右寄り)
高等教育・研究担当政務次官(新):シルヴィー・ルタイヨ(Sylvie Retailleau)58歳(無所属)
報道政務次官(新):プリスカ・テヴノ(Prisca Thévenot)38歳(与党、ルネッサンス党)
議会担当政務次官(新):マリー・ルベック(Marie Lebec)33歳(与党、ルネッサンス党)
男女平等・差別撲滅担当政務次官(新):オロール・ベルジェ(Aurore Bergé)37歳(与党、ルネッサンス党)
汚職疑惑のラシダ・ダティ「驚きの」再入閣に物議
サルコジ元大統領政権で法務大臣を務め、カルロス・ゴーン元ルノー日産社長のコンサルタントとして贈収賄の疑いをかけられ起訴された、ダティ氏の文化大臣の任命は「道徳的過失」との声も上がっています。
その一人でパリ市助役のエマニュエル・グレゴワール(Emmanuel Grégoire)氏は、「このような道徳的問題のある人物を文化大臣に任命することは、フランスの青少年に良い影響を与えない」と非難しました。
執筆:マダム・カトウ