フランスといえばファッション、そしてパリといえば「おしゃれな街」という印象を持つ方も多いのではないでしょうか。この記事では、フランスで人気のあるファッションスタイルを3つの系統に分け、それぞれのスタイルで実際にパリジェンヌたちが愛用しているフランス発の現地ブランドをご紹介します。
系統1:クラシック|洗練されたスタイル
シンプルなのにどこか知的で上品。滲み出る“品の良さ”を大切にしていて、キャリアウーマンや落ち着いた印象を好む方におすすめの系統です。
Sandro(サンドロ)
モダンで都会的なエッセンスが詰まったブランド。シンプルながらもディテールにトレンド感があり、日常使いにもオフィススタイルにも対応。パリ市内の旗艦店はマレ地区にあります。
Sézane(セザンヌ)
フェミニンで柔らかな雰囲気を楽しめるブランドです。日本未上陸ですが、オンラインで日本からも購入可能。アトリエ併設のブティックは2区にあり、手の届く価格帯ながら上質で、トレンド感もあるアイテムが手に入ります。
Claudie Pierlot(クローディ・ピエルロ)
控えめな中にも甘さのあるディテールが特徴で、大人の可愛さを上手に表現したいときにぴったりです。店舗が多く、ギャラリー・ラファイエットなどにも入っているので、観光の合間にも見つけやすいお店です。
系統2:ナチュラル|リラックスできる服
自然の素材感やリラックスした雰囲気が好きな方におすすめの系統です。モンマルトルなどのアーティストやクリエイターの多いエリアや、バカンス地でよく見かけます。
Ba&sh(バッシュ)
女性二人による創業で、フェミニンなボヘミアンスタイルを提案。シンプルなベーシックアイテムから個性的な柄物まで揃うため、幅広い年代に支持されており、店舗はマレ地区を中心に複数展開されています。
Rouje(ルージュ)
パリらしいヴィンテージ感が魅力のブランド。どこか懐かしく、それでいて今っぽい不思議な魅力があります。3区に位置する、遊び心とフェミニンな世界観が溢れるショールームも必見です。
系統3:モード&ミニマル|ジェンダーレスな雰囲気
ジェンダーレスなシルエットや建築的な構造が印象的で、静かながらも芯のある雰囲気。日本でも日常に取り入れやすい系統です。
A.P.C.(アー・ペー・セー)
日本でも大人気のA.P.C。パリの本店はマレ地区にありますが、モンマルトルの店舗では、アウトレット価格で掘り出し物を探すことができます。機能性と美しさを備えたユニセックスなデザインが多く、気負わず着られるのが魅力です。
Lemaire(ルメール)
洗練されたシルエットが目を惹くベーシックアイテムが揃います。マレ地区の店舗は広々と開放感があり、明るくてナチュラルな雰囲気。そこから500mほどのヴォージュ広場にもアクセサリー類を揃えた店舗があるので、お散歩をしながら、セットで訪れるのもおすすめです。
Maison Margiela(メゾン・マルジェラ)
解体と再構築というコンセプトで、ファッションの枠を超えた“表現”を追求したブランド。モノトーンカラーをベースに一癖あるデザインが揃っています。8区の本店では、服だけでなく香水などの品揃えも抜群です。
おわりに
“おしゃれの国”というイメージがあるフランス。実際に暮らしてみると、多くの人が自分の好みやスタイルを大切にしていることに気付かされます。誰かに合わせるのではなく、自分が心地よく、心が弾む服を選ぶー。そんな“パリ流”のファッションの楽しみ方を取り入れてみてはいかがでしょう。気になる系統を試したり、お気に入りのブランドを見つけて、自分らしい装いを楽しんでみてください。
執筆 Yuzu