フランス語で「テーブルコーディネート」後編 〜テーブルセッティングの仕方〜

2021.10.13

秋のテーブルデコレーション

フランス語で「テーブルコーディネート」前編でテーブルウェアなどの言葉をご紹介しました。それを使って実際にテーブルセッティングの仕方を見ていきましょう。

 

テーブルセッティングの仕方 Comment mettre la table

テーブル セッティング

それでは基本のテーブルセッティングをしていきましょう。

Mettre la nappe sur la table.  テーブルクロスをテーブルにかける
テーブルクロスとテーブルの中央が合うように気をつけてかけましょう。フランスの家庭ではお客様が来られるときや週末、もしくは大切な食事のときはテーブルクロスをかけます。テーブルマットは簡易的な食事やカジュアルな食事のときに使います。

テーブルコーディネートが得意な日本人の方でも、セッティングしていて、テーブルナプキンを忘れてしまうことがたまにあります。和食ではナプキンを使用する習慣がないからかもしれません。ナプキンの基本の置き場所はお皿の左側ですが、コーディネートによってはお皿の上に置くことも。フランス人を招いての食事会(週末のディナーなど少しかしこまった席)では、紙製ナプキンではなくて布製ナプキンを出すと喜ばれます。

Mettre les assiettes.  お皿を置く
テーブルをはさんで人が座るときは向き合うお皿同士がまっすぐにそろうように置きます。柄があるお皿でどちらが上かわからない場合はお皿を返してみて、窯の名称などの文字が読める方向が上です。

Mettre les couverts; la fourchette à gauche et le couteau à droite de l’assiette.
カトラリーを置く。フォークはお皿の左に、ナイフはお皿の右に。
ナイフの刃はお皿の方に向けます。スープがメニューに入っているなど、大きなテーブルスプーンをセッティングするときは、ナイフの右側に置きます。
家庭でレストランのように料理ごとにカトラリーを変える場合、料理を食べる順番でお皿に対して外側から内側に並べていきます。(例:前菜のフォークがいちばん左、その右にメインのフォーク)ただ実際には、カトラリーを毎回変えるということはあまりないと思いますので、その場合はカトラリーレストを使います。お皿の右側にカトラリーレストを置いて、その上にナイフを右、フォークを左に並べて置きます。カトラリーレストがある場合、料理と料理の合間は、カトラリーレストにカトラリーを置いて待ち、次の料理も同じカトラリーを使う、という意味です。一つの料理を食べ終わってもお皿の上にカトラリーを置きっぱなしにしないようにしましょう。

Mettre les verres.  グラスを置く
水用、ワイン用のグラスをお皿の向こう側に置きます。置き方はセッティングしたナイフの刃先の斜め左上に白ワイングラス、その左側に赤ワイングラス。水用グラスは食事中ずっとテーブルにのっているのでワインのサービス時に邪魔にならない場所(奥など)に置くのが良いとされています。

Mettre la pièce centrale.  センターピースを置く
センターピースとはテーブルの中央に置くものです。その食事会に関係する小物でも、フラワーアレンジメントでもキャンドルでも良いとされていますが、会話のきっかけになるものが良いと思います。ただし、大きなフラワーアレンジメントなどをよけながら正面の人と会話するのは大変です。フランスの伝統的な習慣では、センターピースに目線よりも高いものは置きません。

 

テーブルコーディネートのコツ Astuces pour la décoration de table

テーブルコーディネートはしたことがない、という方はどうすれば良いか悩んでしまうかも知れません。簡単に素敵なテーブルになるコツをご紹介しましょう。

『無難なコーディネート』にするならテーブルクロス(テーブルマット)とテーブルナプキンを同じ色にしてみます。お皿が白いシンプルなものでも、調和の取れた正統派のテーブルコーディネートになります。
『ちょっとこなれたコーディネート』をしたい方は、テーブルクロスは別の色にして、センターピースの花やキャンドルの色とナプキンを同じ色にしてリンクさせてみましょう。または、テーブルクロスに柄ものを選んで、その中の一色をナプキンに使ってみましょう。
何回かやってみると、コーディネートするのが楽しくなってきます。

 

まとめ

フランス人の家に招かれると、料理の腕は様々ですが、テーブルは個性的に飾られていることが多いものです。
今日お話した、基本の5要素を揃えてセッティングすれば、自信を持ってディナーを開催できると思います。
初めてだと少しとまどうかもしれませんが、お料理はシンプルでも素敵なテーブルコーディネートをすれば良い雰囲気の食事会になるでしょう。

執筆 ペレ信子
ブログ:Plaisir de Recevoir
インスタグラム:@granden25 

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