2月15日(火)、フランスの新規感染者数は激減が続く中、明日16日よりディスコの営業が解禁となります。一方本日よりワクチンパスポートの条件が厳しくなり、2回目の接種を受けてから4ヶ月以内に3回目の接種を行わないとパスが無効になります。
フランスの新規感染者数44%減
昨日14日の新規感染者は26475人で、これは1週間前の46000から半減しています。7日間の移動平均数で132990 とようやく15万人を切り、住民10万人あたりの感染者数は1500人となっています。
ちなみに国内でも感染拡大が早かったパリを含むイル=ド=フランス地域圏(Ile-de-France)では既に1000人を切っています。一方、南西フランスのピレネー=アトランティック地方(Pyrénées-Atlantiques)などでは未だに2500人を超える状況が続いています。
14日時点での入院患者は31532人で、これは1週間前に比べ6%減となっています。重症患者は3296人で先週から9%減っています。
昨日の死者数は388人と高数値になっていますが、7日間の移動平均による死者数は265人で前週より8%低い数値となっています。
ディスコ、立ち見コンサート明日から解禁
ソーシャルディスタンスが取れない、アルコールの販売を伴うなどの理由で昨年12月10日より営業禁止が続いていたディスコはようやく16日(水)より解禁となります。また、同じ理由で禁止されていた立ち見のコンサート、カフェでの立ち飲みも許可されます。
スタジアムや映画館、着席コンサート会場内、および列車、バスなど公共交通機関内での飲食も解禁となります。
ディスコやナイトクラブ、今度は本当?
2020年3月に営業禁止となってから最も長い間閉店を強いられていたディスコ、ナイトクラブは、昨年7月9日に「衛生パスポート」の導入で再開が許可されていました。
この間フランスに1648あるディスコのうち約25%が経営困難に陥り(131件が倒産)、再開できたのは1500件のみでした。
これらの施設もオミクロン株の登場で再度閉店を余儀なくされ、ようやく再開の運びとなりました。
ワクチンパスポートの提示義務とともに、店内でもマスクの着用義務は維持されます。
40歳未満の成人の感染リスクが、通常の屋内と比べて340%増になるという調査結果から(ちなみに車中のリスク増は30%)、過去2年間最も厳しい規制を受けてきたナイトクラブ業界ですが、今度こそ本当の「再開」になることへの期待が高まっています。
本日よりワクチンパスポート条件強化、2回目接種から4ヶ月で3回目
フランス政府はワクチンパスポートを軸に、行動制限の緩和を進める方針を継続しています。これまで2回目摂取から7ヶ月以内に3回目の追加接種を受ける必要がありましたが、この期間を4ヶ月に短縮しました。
よって、2回目接種から4ヶ月以上経っても3回目接種を受けていない人のワクチンパスポートは本日より無効になります。
ワクチン接種をしていなくても、コロナに感染して11日以上6ヶ月以内の「陽性」照明があればパスを維持できます。
約400万人のワクチンパスポート、本日失効
3750万人が3回目の接種を終了していますが、900万人ほど残っていた3回目未接種者のうちの半数はコロナに感染したと推定されています。
2回の接種を行なった人の中でコロナに感染した人の数を「リアルタイムに出す事はできない」と前置きしたうえで、保健省の話では2回目の接種後感染しておらず3回目の接種もしていない人が約400万人いるようです。
屋内のマスク着用義務、28日に解除予定
屋内でのマスク着用義務は、現在の感染者数および入院患者数の減少が続けば2月28日に解除されることになっています。
執筆:マダム・カトウ