あなたがフランス語を学び始めたきっかけはどのようなものでしたか?昭和30年~50年代生まれの世代の方には、漫画「ベルサイユのばら」に感動してフランスに興味を持たれた方も多いことでしょう。
実は筆者も「ベルばら」には感銘を受けた一人です。今回は、未だ人気衰えぬ「ベルばら」の名セリフで学ぶフランス語についてご紹介します。
「ベルばら」の名セリフに学ぶフランス語
筆者が所属しているフランス語関係のグループのSNSに、ある日こんな投稿がありました。
「ベルばらのキャラクターグッズ(スマホケース)に、主人公オスカルの絵とセリフが載っているのですが、オスカルは何と言ってるのですか?」という質問でした。
そのセリフとは・・・
“Ce n’est pas que le cœur qui doit être libre.”
意味はおわかりでしょうか?民衆の困窮を知り、革命に目覚めた貴族令嬢オスカルが発したセリフです。ざっくり訳すと「自由でなければならないのは、心だけではない。」です。
つまり、「今の身分制度は間違っている!」ということです。オスカルがこんなセリフを発しているスマホケースがあるなんて素敵ですね。当時の時代背景がよくわかります。
初級者向けのフランス語翻訳版「ベルばら」
「ベルばら」はフランス語翻訳版も出版されています。聞くところによると、ヴェルサイユ宮殿の売店でも販売されているそうです。実は私も日本語版、フランス語版の両方を持っています。かなりの長編なのでフランス語版はまだ読めていませんが・・・。
漫画といえども、なにせストーリーが深いだけにフランス語の読解力が要求されます。しかし、某出版社から「ベルサイユのばらで学ぶフランス語」という初級者向けの参考書も出ていますので興味のある方はぜひ手に取ってみてくださいね。
最後に
「ベルばら」に限らず、好きな日本の漫画や本のフランス語翻訳を読んでみると楽しくフランス語を学べそうですよね。特に「ベルばら」はフランス革命時代が背景になっていますから、フランスの歴史についても興味が湧くのはではないでしょうか。
執筆 Akiyo