今回は、私には関係ないという「上手い逃げ文句」というか、とにかく日常生活で使うシーンが多いこの一言、フランス語ではどのように言うのでしょうか?
それは私を見ない
「関係」という言葉から察するに、relation や lien などの名詞がぱっと思い浮かびますが、concerner(〜に関係する)などの動詞を使うことも考えられますよね〜。そして「私には関係ない」と言うためには、「補語人称代名詞」を使う必要がありそうです。フランス語学習者の方でこの項目を苦手とされている方は多いのでは・・・? さて気になる正解は、こちら!
Ça ne me regarde pas.
まずは使われている動詞に注目、「regarder(〜を見る)」なんです!上の文を直訳すると「それは私を見ない」→「それは私に関係ない」という解釈になるのですね〜面白いです。
ちなみに補語人称代名詞の「me」、直接補語それとも間接補語?これは動詞「regarder」が目的語(名詞)との間に前置詞を介さず、
regarder + NOM (【名詞】を見る)
であることから、名詞は直接目的語(補語)なので、このフレーズにおける「me」は直接補語ですよね。
Ça ne me regarde pas、是非会話で使ってみてくださいね。でも、あまりぶっきらぼうに言うと相手がシュンとしちゃうかも?
それは私を見る
ここからは余談ですが・・・この表現の「肯定形」、つまり「Ça me regarde」を主人が興味深い意味で使ったのを耳にし、それが私にとって新発見だったので、こちらでご紹介させて頂こうと思います。ある話題について私が次のように尋ねたのです。
Pourquoi tu ne l’as pas dis à tes collègues ?
(どうしてそのことを同僚に言わなかったの?)
するとその返事が、
Parce que ça me regarde.
だったというわけです。肯定形なので「自分に関係する」という訳ですが、さらに解釈を深めるとこういう意味になるんです。
それはプライベートなことだ。(=それは自分だけに関係することだ)
これを主人の口から聞いたとき、なるほど〜そういう意味で使えるんだ!と会話はそっちのけで感心してしまいました(もちろんその興奮は顔に出さず会話はそのまま続けました)。
あとがき
「Ça ne me regarde pas(私には関係ない)」
「Ça me regarde(それは私のプライベートに関することだ)」
どちらも使う機会が多そうなので、是非セットで覚えましょう!
執筆 Miwa