今回ご紹介するのは、「仕方ない」や「どうしようもない」を意味するフレーズ。いかにも日本語らしい「仕方ない」、これをフランス語ではどのように言うのでしょうか?今回も然り、一語一句を訳さず、状況をイメージしてみてください。
諦めないフランス人
正解は・・・ On n’y peut rien.
わあ、なんて短いフレーズ!「y」は中性代名詞と呼ばれるもので、発音は「イ」。前置詞「à」と名詞の組み合わせに取って代わります。名詞のところに「場所」が入ると、「そこへ、そこで」。ちなみに「ne…rien」は「何も…無い」ですよね?これらを踏まえて上の文を直訳すると、
「そこでできることは何も無い= 仕方ない、どうしようもない」、となるわけです。
あまり頻繁に使いたくはないフレーズですが、「仕方ない」と言う機会、実はけっこうありますよね。そんなときに使えてしまう、短くて便利なつぶやきです。
日本人は諦めが早い?
最後に余談ですが、あるフランス人が言っていました。日本語で一番嫌いな言葉が、「仕方ない」だそうです。「仕方ない」と言うことによって、日本人は物事を簡単に諦めてしまいがちではないかと。うーん一理あるかもしれません。
逆にフランスでは、諦めたくない、泣き寝入りしたくない!!そういう人が多いから頻繁にストライキが起こるのでしょうか。それも度が過ぎるといかがなものかと思ってしまいますが(苦笑)。
あとがき
日本人とフランス人を足して2で割った考え方の人間が、最もバランスが取れているのでは?と思う今日このごろです。
執筆 Miwa