今回の「一言フランス語」は、別れ際の挨拶です。「そろそろ失礼します」「そろそろ行きます」という、その場をやんわり〜と立ち去るのに便利な一言です。「行かなくちゃ!」と言うよりずっとソフトなので、切り出された相手もスムーズに受け止められるはず。でも「そろそろ」という言葉、とても日本語的ですよね。このニュアンスを表現できるフランス語とはいったい・・・
フランス人も別れの挨拶はやんわり
要は言い方を一工夫してみるということです。例えば・・・
Je ne vais pas tarder à y aller.
直訳は「そこへ行くのに遅れるつもりはありません」→「もうすぐ他へ行くので失礼します」という解釈です。「tarder」(遅れる)という「動詞」の否定形を用いて「そろそろ」を表しているところが面白いですよね〜。
ちなみに「そこへ」を意味する中性代名詞の「y」は、特定の場所を指しているわけではなく言わば飾りなので、相手に「どこへ行くの?」と詰問される心配はありません。誰かと会う約束をして有意義な時間を過ごしたからこそ、別れの時もなるべくスマートに切り出したいですよね。
あとがき
近いうちにフランス人と会う予定があるという方、別れを告げる側になったら是非使ってみてください。
執筆 Miwa