フランス年金改革反対スト「第3ラウンド」に突入 本日オペラ座前から大規模デモ

2023.02.07

2023年2月7日(火)、年金改革に反対する3回目のストおよび大規模デモが本日フランス各地で行われています。パリ市内でも地下鉄や国鉄のダイヤが大幅に乱れ、パリのオルリー空港でも影響が出ています。ストは将来に不安を持つ若年層にも広がっており、パリソルボンヌ第一大学では学生組合が教室へのアクセスをブロックしています。パリ市内のデモ行進は14時にオペラ座(Opéra Garnier)前からスタートします。

 

オルリー空港発着便5本に1本キャンセル

オルリー空港(aéroport d’Orly)では管制官のストにより、本日のフライトの発着便に混乱が生じる可能性があることから、各航空会社に20%の減便が要請されています。

 

フランス国鉄、TGVは約50%の運行、ユーロスターも減便

本日、フランス全国の鉄道ダイヤは大幅な減便で乱れ、多くの利用者は足止めを食らっています。

TGV北フランス路線は5本に2本、東部路線は2本に1本、ボルドーなど南西方面は3本に1本、ニースなど南東方面は5本に2本しか運行しません。

フランスの地方を運行するTERは30%のみ運行、パリ北駅発のユーロスターも25%がキャンセルになっています。

パリ地下鉄RATP、大幅間引き、多数の駅が閉鎖

パリ市内と郊外を結ぶRERもA線で2本に1本、B線はラッシュアワーのみ2本に1本、 C 線は3本に1本、D線は6本に1本、E線は5本に1本しか運行しません。

インターシティーは路線により1日にわずか2本など、大幅にキャンセルが出ています。

パリ地下鉄も前回同様大幅に乱れており、減便のみならず終日閉鎖、もしくはラッシュアワーのみ開く駅が多数あります。

詳細はRATPのサイト、ツイッター参照

 

本日14時、パリのデモ行進、オペラ座前よりスタート

本日もパリでは大規模なデモ行進が予定されています。14時にオペラ座前をスタートし、19時にバスチーユ広場(Place de la Bastille)に到着予定です。

ルートは以下の通り:

イタリア大通り(Bd des Italiens)、モンマルトル大通り(Bd Montmartre)、ポワソニエール大通り(Bd Poissonnière) 、ボンヌ=ヌーヴェル大通り(Bd de Bonne-Nouvelle)サン・ドニ大通り(Bd Saint-Denis)サンマルタン大通り(Bd Saint-Martin)レピュブリック広場(Place de la République) テンプル大通り(Bd du Temple)フィーユ=デュ=カルヴェール大通り(Bd des Filles du Calvair)ボーマルシェ大通り(Bd Beaumarchais)バスチーユ広場(Place de la Bastille)

(Bd = boulevard 大通りの略)

ルートになっている通りの周辺には機動隊が待機し、地下鉄の駅は閉鎖され、一部の通りは通行止めになります。

基本的には平和的な行進ですが、過激な行動に出て機動隊との小競り合いになれば、催涙ガスが使用される場合がありますので、周辺への外出には注意が必要です。

執筆:マダム・カトウ

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