11月9日(水)、4年に1度開催される国際的なヨットレース「ルート・ド・ラム(Route de rhum)」がスタートしました。例年通りフランス西部ノルマンディー地方から出発し、138名の選手がカリブ海のグアドループを目指します。
「ルート・ド・ラム(Route de rhum)」
ルート・ド・ラムは、国際的なヨットレース大会です。1978年の第1回大会から、4年に1回開かれており、今回で第12回を迎えます。
「ラム」の名前の通り、かつてラム酒の輸出路だったルートで、ゴール地点のグアドループはラム酒の名産地として知られています。
フランス西部の港町サン・マロ(Saint-Malo)からスタートし、グアドループのポワント=ア=ピトル(Pointe-à-Pitre)までは、約3542マイル(=約6560キロ)あり、コースは12月4日までの39日間で締め切られます。
Live Départ 12e Route du Rhum-Destination Guadeloupe https://t.co/6uqG6mkBcB
— Route du Rhum – Destination Guadeloupe (@RouteDuRhum) November 9, 2022
プロからアマチュアまで138名
今回大会には計138名のスキッパー(=ヨットの船長)が参加します。7名の女性も含まれます。
参加者は2002年には58名ほどでしたが、2006年に76名、2010年に85名、2014年に91名と毎回増えており、人気のレースであることが伺えます。138名のうち111名はフランス出身で、ほかに13カ国からの参加となります。
参加条件は「単独で1200マイル(=2,222キロ)を達成したことがある」と決められていますが、プロからアマチュアまで幅広く参加できる点が特徴的で、ヨットの種類により6つのカテゴリに分かれています。
世界記録は7日間
前回大会ではフランソワ・ジョワイオン(Francis Joyon)選手が、フランソワ・ガバール(François Gabart)選手に7分8秒という僅差で(7日と14時間21分47秒)優勝しています。
注目のライバル対決
今回もジョワイオン選手とガバール選手の対決が注目されており、完走だけでなく記録の更新が期待されています。
ガバール選手は、単独無寄港、また世界一周のルートで知られるヨットレース「ヴァンデ・グローブ(Vendée Globe)」の世界記録保持者としてのプライドがあります。
ジョワイオン選手は、1994年大会と1998年大会で連続優勝したスイスのLaurent Bourgnon選手以来となる、連続制覇の期待がかかります。
[(LIVE 🔴 : Sortie des écluses Ultim 32/23)]
La sortie de l’@Ultim32_23 IDEC SPORT de @FrancisJoyon en images ! Un grand sourire pour le tenant du titre. #RDR2022 pic.twitter.com/YIT2ZiUyqm
— Route du Rhum – Destination Guadeloupe (@RouteDuRhum) November 4, 2022
また、今回のレースは、2024年に予定されているヴァンデ・グローブの予選も兼ねており、上に挙げた2人以外の選手の活躍にも期待です。
参照
Route de Rhum 公式HP