パリ、全面的にマスク着用義務 コロナ感染者急増で

2020.08.28

パリ、全面的にマスク着用義務

8月28日(金)午前8時より、パリ市内および近郊のオ=ドゥ=セーヌ(Hauts-de-Seine)、セーヌ=サン・ドニ( Seine-Saint-Denis)、ヴァル=ドゥ=マルヌ(Val-de-Marne)3県内で、全ての公道におけるマスク着用が義務となりました。

 

パリ市内、外出時どこへ行くにもマスク着用

これまでは人通りの多い一部の公道でのみマスクの着用が義務づけられていましたが、本日より通行人のマスク着用義務が全ての公道および公園などの公共スペースに導入されました。違反者への罰金は135ユーロ(約17,000円 /1ユーロ=約126円)となります。

対象となるのは11歳以上全ての歩行者およびキックボード、バイクでの通行者です。当初、自転車やジョギングの人にも着用を義務付ける案が出ていましたが、最終的に対象外となりました。

自転車とジョギングは例外 パリ市民の反感恐れ?

例外を設けた理由について、パリ市助役エマニュエル・グレゴワール(Emmanuel Grégoire)氏は、「自転車の利用により感染が拡大するという科学的な根拠がない」こと、「公共交通機関の混雑を軽減するため、パリ市民に自転車の利用を奨励しておきながら」、「マスク着用という不快なものを押し付けるのは《非生産的》である」ことをあげています。

またジョギングに関しても、「一度でもジョギングをした経験のある人なら分かると思いますが、マスクをして走るとうまく息ができません」と、例外にした理由を述べています。

今月10日に導入された「歩行者で混雑している通り」でのマスク着用義務は、そもそも「どの通り?」で義務なのか、近所に住んでいる人以外わかりませんでした。また、定期的に取り締まりが行われていたとは言いがたく、通りによってはマスクを着けて歩いている人は半分以下でしたが、今回の新ルール導入により、違反者がすぐに分かるようになります。

ちなみに、全面的なマスク着用義務は、感染者が急増しているマルセイユ(Marseille)やトゥールーズ(Toulouse)など地方の大都市ですでに導入されています。

9月から全ての職場でもマスク着用義務

地下鉄やバスなどの公共交通機関内や商店内は、すでにフランス全土でマスク着用が義務化されていますが、9月1日からは全ての職場および大学などの高等教育機関でも義務となります。

 

24時間で感染者6,000人増

昨日27日(木)のフランス全国の新型コロナ感染者は6,111人に上り、前日26日の5,429人を大きく上回っています。これは、フランスで新型コロナ新規感染者数がピークに達した3月30日(7,578人)以来、2番目に多い数となっています。

また、現在の入院患者は4535人、うち381人が集中治療を受けています。死者は過去3日間で32人となりました。

執筆:マダム・カトウ

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