マルセイユのビーチで夏のバカンス期間に33回の遊泳禁止

2019.08.01
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遊泳禁止

7月31日(木)、フランスは全国で本格的なバカンスシーズンに突入し、各地のビーチは混雑しています。そんな中、マルセイユ(Marseille)に散在するビーチでは、この夏すでに33回の遊泳禁止がでている、とメディアで騒がれています。

 

海水中の大腸菌値が推奨値の150倍の日も

マルセイユ7区にあるプロフェート海水浴場(la plage du Prophète)では、6月12日に海水中の大腸菌の割合15199ufc/100mlが検知されています。これは、同市の南岸コルティウ(Cortiou)の排水溝を流れる下水処理水から検出される大腸菌濃度と同じレベルで、海水浴が可能な数値100ufc/100mlの150倍にも上ります。

夏のビーチ利用者が200万人と言われるマルセイユ市は、海水汚染のイメージによる観光客への影響を懸念しています。その為、7月31日には同市の水質管理の責任者などが記者会見を行い、地方保健所(Agence régionale de santé)管轄の海水の水質調査をマルセイユ市が独自で毎朝9時半に行い、その結果次第で遊泳を許可するか否か決めていることなどを説明しています。また、会見の中においてマルセイユ市助役で海岸担当のディディエ・レオー(Didier Réault)氏は、「確かに遊泳禁止や一時閉鎖もでているが、マルセイユにある21のビーチのうち98%はオープンしていることもアピールしたい」と語っています。

しかしながら、調査結果は海水汚染の正確な原因究明にはいたっていません。

 

地形、プールの排水、ビーチバーべキュー、排水管の漏れ

マルセイユ沿岸の水質の悪化には、構造的な問題と単発的な原因があるようです。
マルセイユは地理的に、周辺の山の斜面に降った雨が市内に流れ込む構造になっています。つまり、マルセイユの周辺のにある自治体に雨が降ると、雨水で溢れた排水溝などの水も集まってくることになります。
その為、2015年から同市は周辺の120の自治体と協力して汚水処理や公共の排水管の再整備、個人で引いた排水管の問題や無許可の排水管などの検知を行っています。

また、一般家庭がプールの水の入れ替え時に出す汚水も原因として挙げられています。さらに、海岸地区では排水管からの水漏れが発生しており、今年の秋から排水管の大掛かりな工事が行われる予定です。

なお、昨今の猛暑で夜のビーチに行く人が増えた結果、監視下にある施設のトイレの夜間利用も増えたことから、来年の夏よりドライトイレに変えることなどが検討されています。

ビーチや海水の汚染には利用者の行動にも大きな原因があるようです。ビーチでピザパーティやバーベキューを行ってごみを放置したり、さらにはドラッグの使用なども問題になっています。

加えて最近のマルセイユでは、電動キックボードの海への投げ込み問題も深刻化していることもあり、海岸の水質を上げるのは簡単ではなさそうです。

執筆:マダム・カトウ

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