ノートルダム寺院火災から2ヶ月、出火原因は?

2019.06.14
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6月14日(金)、パリのノートルダム寺院火災から今日で丸二ヶ月が経ちましたが、火災の原因究明のメドはまだ立っていないようです。

 

放火説は排除、責任の所在を調査

火災直後、出火の原因について放火やテロ説までさまざまな憶測が飛び交っていましたが、警察は放火説を早々に排除しています。現に放火に結びつく証拠はその後も上がっていない模様で、目下警察は出火原因に人為的なミスなど、責任の所在の有無に矛先を向けて調査しています。

 

火災から2ヶ月、調査は難航

ノートルダム寺院火災の調査は、火災直後から数週間は約60名の捜査官によって行われていましたが、現在は県警察の2つの犯罪捜査チーム約15名が原因究明に当たっています。

捜査官の急務は寺院再建前の残骸撤去が始まる前になるべくたくさんの証拠収集を行うことです。過去1ヵ月半ですでに電線や導線など数百個の証拠物件が県警の科学分析班のラボに送られています。

県警察ではさらに、捜査官や消火に当たった消防隊員が撮影した画像や映像のほか、SNSに掲載されたものなど数千にのぼる写真やビデオ、さらに3D模型などを科学捜査員が分析しています。集められた画像や映像の一つ一つを注意深く調べることで、燃焼した木材部分の色や燃え方により、発火地点や火の回り方を特定することができるからです。

エレベーターの電気のショートか?

調査はあらゆる角度から行われ、現時点ではエレベーター部分の「電気のショート」という仮定に基づく調査に多くの時間を割いているようです。しかしそれも1つの仮定にすぎず、出火の原因を特定するにはいたっていません。

膨大な証拠物件の分析に労力を費やしているにもかかわらず、いつの日か火災の原因が究明されるかもわからないのが現状です。

1000度近い温度に達した炎により、証拠物件となりえた建物の一部は焼失しています。

タバコの吸殻説は排除も、工事業者安全管理ミスに注目

火災当日、ノートルダム寺院の修復工事現場にいた職人たちは、それぞれ長時間にわたり捜査官の質問を受けています。

彼らの証言によると、その日は寺院の骨組みの補強作業を行い、ガスバーナーなど発火する工具は使用していなかったものの、何人かの職人は喫煙が厳重に禁止されている作業現場でタバコを吸ったことを認めています。

警察はタバコの吸殻が木組みに火をつけたという仮定を排除していますが、「工事現場が禁煙という初歩的なルールも守れなかったのであれば、他の安全に関するルールも厳守して作業をしていたか疑問に思わざるを得ない」と、「工事業者の安全管理ミス」の観点からも出火の原因を調査しています。

世界中の人々が見守るパリのシンボル再建のために、調査の進展を祈るばかりです。

執筆:マダム・カトウ

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