フランス大統領官邸エリゼ宮の経費の内訳は お皿の購入におよそ4,000万円

2019.07.19
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7月18日(木)、フランス会計監査院は2018年の大統領官邸(エリゼ宮)の経費の内訳を発表しました。

 

食器の大量購入はナポレオン3世以来、仏の高級磁器セーブル焼が復活

まず目を引くのが、大統領官邸に国家主席を招いて行われるディーナー用として、1,500枚のセーブル焼の高級磁器の注文です。そのうちの300枚のアンダープレート(食事の前から配置してある飾り皿)、300枚のパン皿などは昨年1月に納品されています。

ここまで大掛かりな食器の入れ替えは《ナポレオン3世以来》と指摘されています。

新しいお皿のデッサンと見本をつくるアーチストのために、5万ユーロ(約605万円)の追加予算があてがわれ、お皿代は合計380万ユーロ(約4,589万円)にも上ります。

 

大統領夫妻の私用移動費

大統領夫妻がフランス軍用機を利用して移動する場合、大統領官邸はその費用を民間旅客機の料金に合わせて計算し、軍に支払います。2018年に支払われた費用は5,043ユーロ(約61万円)でした。

2018年、マクロン夫妻は歴代の大統領夫妻がバカンスを過ごす地中海の国有小島、ブレガンソン砦(Fort de Brégançon)で5月と8月の2回の休暇を過ごしていますが、旅行費用は2回合わせて72,043ユーロ(約883万円)でした。11月には、パリから電車で3時間の位置にあるオンフルールへ旅行していますが、費用は13,518ユーロ(約163万5千円)かかっています。

いずれも高額ですが、私用でも大統領移動の際には公式訪問時同様の警備費用が伴うためです。

ちなみにこれらの費用には、旅行に随行した大統領側近などの人件費は含まれていません。

 

人件費、警備費用とお手紙係に節約の余地あり?

大統領官邸の人員の4分の1にあたるのが警備関係者です。大統領および大統領夫人の警備には、フランス共和国親衛隊(Garde républicaine)およびフランス共和国大統領警備班(GSPR:Groupe de sécurité de la présidence de la République)があたっています。

人件費がかさむもう一つの要因は、マクロン大統領宛の手紙の処理で、実に71人にも及ぶフルタイムの職員が働いています。また、ブリジット・マクロン大統領夫人専用に7人が採用されています。

ちなみに2018年にブリジット夫人が受け取った手紙は19,500通で、前年の13,000通から大幅に増えています。

大統領夫人の経費

フランスでは大統領夫人には報酬も予算もありません。公式行事への参加費用などに当てる予算もありませんが、大統領夫人執務室の室長と2人の秘書がおり、また行事参加の準備にあたり美容師などを大統領官邸の経費で利用することができます。

大統領執務室の人件費

2018年の執務室の人員は47名で、前年より4名増員されています。うち、12名は首相付けの執務室の職員も兼任しています。さらに、公務員665名が必要に応じて大統領の執務に従事し《返金》という形で報酬が支払われています。

会計監査院はこの人数を削減するよう要求しています。

職員の給与の上限は月13,000ユーロ(約157万3000円)ですが、最も給与の高い側近30名の内、28名に関しては守られています。

 

大統領官邸のグッズの売上

2018年の大統領官邸の経費は30%アップ、出費だけ見ると優等生とは言いがたいですが、エリゼ宮の名で親しまれる大統領官邸のギフトショップが2018年に販売したグッズの売上は397,618ユーロ(約4810万円)で、27,833ユーロ(約337万円)の利益を上げています。

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1ユーロ=約121円

執筆:マダム・カトウ

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