マクロン大統領、G20出席の為初の日本公式訪問 明日には天皇陛下と昼食会へ

2019.06.26

本日26日(水)、28日(金)と29日(土)の2日間開催されるG20大阪サミット(20カ国・地域首脳会議)に参加するため、フランスのエマニュエル・マクロン(Emanuel Macron)大統領が大統領就任後初来日しました。本日と明日の2日間は、公式実務訪問賓客(こうしきじつむほうもんひんきゃく)としてもてなされ、本日は東京で安倍晋三総理大臣と日仏首脳会談を行い、明日は天皇、皇后両陛下に皇居での昼食会に招かれています。

 

G20大阪サミット

G20大阪サミットは、先進7カ国(フランス、アメリカ合衆国、イギリス 、ドイツ、日本、イタリア、カナダ)に、ロシア、EU、新興国11カ国(中国、インド、ブラジル、メキシコ、南アフリカ、オーストラリア、韓国 、インドネシア、サウジアラビア、トルコ、アルゼンチン)を加えた19の国、1つの地域(合計20)の首脳が一堂に会し、世界金融危機に関する取り組みや、貿易問題、環境問題などの地球規模で取り組みが必要な課題について話し合われます。

今回は、世界的に大きな問題となっている、海洋プラスチックごみに関する課題が大きなテーマとなっています。

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公式実務訪問賓客とは

外国の元首や王族、行政府の長もしくはこれに準ずる人が、実務が目的で訪日する場合、賓客の地位や訪問目的に応じて日本政府が公式に接遇することを公式実務訪問賓客と言います。今回のマクロン大統領はG20への出席が実務に当たります。

その際にかかる、宿泊費、通信費、警護費用、国内での移動費などは日本政府が負担します。滞在するホテルには厳重な警備が敷かれます。天皇陛下との会見の場が設けられ、賓客が配偶者を伴う場合は皇后陛下も同席されます。

天皇、皇后両陛下と会見

マクロン大統領は、大統領就任後初の来日となり、先ほど、首相官邸で安倍総理大臣との会見に挑みました。この後、共同での記者会見が予定されています。記者会見後は安倍総理大臣夫妻による夕食会へ出席し、その後、在日フランス人社会の代表者とフランス大使公邸での会談が予定されています。

安倍首相とマクロン大統領 2017年5月 Wikipediaより

また、明日27日には、日本科学未来館で、イノベーション、共通の利益のための人工知能、不平等との闘いなどをテーマにした討論会に出席し、その後は皇居で天皇、皇后両陛下と会見し、宮中午餐(昼食会)に招かれます。

その後は京都を訪問し、日仏交流に貢献している文化人との会見が予定されいて、翌日には大阪で開かれるG20へ出席します。

日仏親善関係をより深める

今回のマクロン大統領の公式実務賓客としての扱いは、日本とフランスの親善関係をより深めるものになると期待されています。

一方、フランス側は、長引くカルロス・ゴーン問題の早期幕引きや、ルノーの日産との経営統合による両社間の関係悪化を阻止する思惑があるとみられています。

大阪を中心とする一帯では、明日からの3日間、G20大阪サミット開催に伴い大規模な交通規制などがひかれます。お出かけの際には車の利用は極力控え、時間に余裕を持って行動してください。

執筆:Daisuke

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