50年前に52人の乗員と共に消息をたったフランスの潜水艦 2,400mの海底で発見される

2019.07.23

22日(月)、1968年1月27日に南仏のトゥーロン(Toulon)沖で演習中に乗組員と共に消息を絶ったフランスの潜水艦「ミネルヴ(La Minerve)」の残骸が、トゥーロン沖およそ45キロメートルの海底およそ2,400メートルで発見されたと、フロランス・パルリ(Florence Parly)軍事大臣(Ministre des Armées)が発表しました。
※在日フランス大使館HPの訳に準じます。一般的には国防大臣、国防相。

 

謎を残して消息を絶ったミネルヴ

ディーゼル・エレクトリック方式の高性能潜水艦ミネルヴは、1968年1月27日、他の2艘の潜水艦と共に、トゥーロンの南西のシシエ岬(Cap Sicié)沖およそ46キロメートルの地点で運用演習を行っていたところ、演習の終了の信号を送った後、突如沈没しました。沈み始めからわずか4分で海底2,000メートル以上の深さに沈没したとされています。

演習当時、ミネルヴには52名の乗組員が乗っていましたが、乗組員全員が帰らぬ人となりました。ミネルヴの最大潜航深度は300メートルでした。

沈没後3年に渡る捜索も見つからず

沈没後、1968年から1970年にかけて3年間捜索活動が続けられましたが、当時の技術では2,000メートル以上の深さに沈んだ潜水艦を見つけることはできませんでした。

当時、フランス海軍の為に建造されたミネルヴと同規模の高性能潜水艦11艘の内、1968年にミネルヴ、1970年にエウリディス(Eurydice)の2艘が海底に沈んでいます。

50年の時を経て発見されたミネルヴ

搭乗していた乗組員の遺族たちから再度の捜索要請を受け、新たに捜索が行われ、トゥーロン沖およそ45キロメートルの海底2,370メートルで、ミネルヴの残骸が発見されました。

ミネルヴが消息を絶った当時の海底の振動データベースからおおよその沈没個所が絞り込まれ、フランス海洋開発研究所(Institut français de recherche pour l’exploitation de la mer/IFREMER)が作成した海底地図からミネルヴの沈んでいる場所を割り出し、アメリカの海洋探査を専門に行う民間企業オーシャン・インフィニティ(Ocean Infinity)の支援を受け、捜索が行われました。

 

艦体引き上げはせず

フランス海軍の発表では、ミネルヴの引き上げは行わずそのままの場所に留め、ミネルヴと共に海へ沈み命を落とした乗組員の魂を鎮める場所にするとのことです。

今後数週間以内に、ミネルヴが沈んでいる場所の海上で、遺族たちも参加する追悼式典が行われるとのことです。

パルリ軍事大臣はツイッターで「これだけ長い間待たされていた遺族のことを思っています」とツイートしています。

現在もミネルヴが沈没した原因は謎のままです。

執筆:Daisuke

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